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東海道新幹線の駅構内放送でAI音声「ReadSpeaker」が採用

2023.05.30

 HOYA株式会社MD部門ReadSpeaker SBU/リードスピーカー・ジャパン株式会社は、自社で開発を手掛ける「世界基準AI音声」のText-To-Speechサービス「ReadSpeaker」が、2023年5月25日(木)より、JR東海が運営する東海道新幹線の駅にて使用されるコンコース・ホーム上の接近・到着・発車放送の音声に採用されたと発表した。Text-To-Speechとは、テキスト情報をAI技術で音声化する音声合成ソフトウェアとなっている。

‘21.12.15 東海道新幹線 掛川~静岡 P:大谷真弘
今日の一枚より)


(プレスリリースより)

■特徴

(1)定型放送の音声制作がナレーターの収録よりも簡単に
 一般的に、ナレーション音源では追加するナレーションをナレーターがスタジオで追加収録して。追加のナレーション収録においても同一のナレーターを継続的に採用することが一般的であり、その都度スタジオやナレーターの手配が必要となる。今回、「ReadSpeaker」のAI音声合成ソフト「speechMaker Desktop」により、テキスト登録で自動的にAI音声の生成をすることで、簡単にコンコース・ホーム上の接近・到着・発車放送を提供することが可能になる。

(2)雑音耐性のある音声に変換し、聞き取りやすさを向上 
 駅ホームやコンコースでは、「新幹線の駆動音」、「荒天時の環境音」、「利用客混雑による雑踏音」等のあらゆる雑音により、放送音声が聞き取りにくい場合がある。「ReadSpeaker」のAI音声合成ソフト「speechMaker  Desktop」では、テキストから音声へ変換する際に、雑音耐性に強いものへ自動で変換する機能をはじめて搭載した。このような音声合成機能をもつAI音声合成ソフトが交通機関で利用されるのは世界初となる。これにより、雑音の多い環境下においても、より聞き取りやすい音声を利用客に提供することができる。
※本機能は、国立情報学研究所 山岸研究室において提案された「雑音下でも個人の声を明瞭に聞き分けられる技術」を活用し開発している。

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