JR東海と日本製鉄株式会社は、「新幹線用新型ブレーキパッド」の共同開発において、「令和5年度 文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)」を受賞したと発表した。開発した新幹線用新型ブレーキパッドは、現在、東海道新幹線全ての営業車両に搭載されており、ブレーキ性能の向上とブレーキ距離の短縮を実現した。
‘22.4.24 東海道新幹線 米原〜京都 P:清水 聡
(今日の一枚より)
(プレスリリースより)
■受賞内容
(1)受賞名:令和5年度文部科学大臣表彰科学技術賞(開発部門)
(2)受賞件名:新幹線用新型ブレーキパッドの開発
(3)受賞者:JR東海、日本製鉄
■「新幹線用新型ブレーキパッドの開発」の概要
従来のブレーキパッドは、高速時に急ブレーキをかけた際に、摩擦材が熱変形したディスクに追従せずに部分的に接触していたため、ブレーキ力の低下等を誘発するという課題があった。この課題を解決するために、摩擦材が熱変形したディスクに追従し、より均一に接触する新型ブレーキパッドを開発・実用化した。
■共同開発の内容
JR東海は、日本製鉄と共同でブレーキ装置単体の基本性能を評価するとともに、実車両を用いたフィールドテストを実施し、新型ブレーキパッドの総合的なブレーキ性能および信頼性を評価した。