中央本線「川岸駅」は1923年(大正12年)10月の開業から今年で100周年を迎る。今後も快適に利用できるよう、JR東日本長野支社では駅舎の建替え工事を行う。
新駅舎の完成イメージ(プレスリリースより)
■新駅舎コンセプト
地域の皆さんに駅舎の花の手入れを協力いただくなど愛されてきた現駅舎の面影を残しつつ、長野県産の木材を使用した木造駅舎とし、これからも駅を身近に感じていただきたいとの思いを込めた。
・屋根の色には現駅舎に近い色を採用し、歴史ある現駅舎の面影が感じられるデザインとする。
・待合室には現駅舎の柱などに使われている木材を再利用したアクセントウォールを設け、駅舎の歴史を未来へと引き継いでいく。
内観イメージ(プレスリリースより)
・待合室には地域の方が活用できる展示コーナーを設け、これからも地域との連携を深めていく。
・新駅舎には長野県産の木材を使用し、地域の森林整備や環境保全にも貢献していく。
現駅舎写真(プレスリリースより)
■新駅舎概要
・駅住所:長野県岡谷市川岸東
・構造・規模:木造平家建延べ床面積約37㎡
■工事スケジュール:2023年5月~10月(予定)
■使用開始時期:2023年10月(予定)
【編集部追記】中央本線の岡谷~辰野間に位置する川岸駅は、みどり湖経由の新線開業後はメインルートから外れており、停車する列車の本数ではむしろ辰野から飯田線に直通する列車の方が多い。なお、岡谷~辰野~塩尻間は建設当時の鉄道局長、伊藤大八の意向で遠回りになったと言われており、通称「大八廻り」とも呼ばれている。