185系

ニュース

BOOK REVIEW レイル No.123〔エリエイ〕

2022.08.03

 古い時代の鉄道を題材に、ベテラン筆者が存分に筆を振るい、さらに貴重な写真の発掘などにも余念のないハードコアな鉄道誌。

 今回の特集は「セノハチ」…言うまでもなく山陽本線随一の急勾配区間だが、本書に掛かればEF67はおろか、EF59すらほとんど登場しない、つまり非電化時代にいかにこの区間が難所であったかが伝わってくる。C62やD52が本務機を務め、後補機はD52。特にこの時代に機関助士として実際に乗務経験のある宇田賢吉さんによる当時の回想記は必見と言えるだろう。

 また、戦前に撮影された佐藤 久氏のアルバムから、C53~C57のパシフィック機のハイライトシーンも収録。黄金期のC53と、奥羽本線でのC54などが見ものだ。

 さらにポニーワーレントラスと呼ばれる、鉄道黎明期に主に英国から輸入されて設置された橋梁の研究レポートも力作。特に11ヶ所22連が現存している…というあたりに現代とのつながりが見えて興味がそそられる。

■発行:エリエイ/プレス・アイゼンバーン
■A4変形判/100ページ/3,960円(税込)

エリエイWEBサイト

  • このエントリーをはてなブックマークに追加