JR東日本高崎支社では、2022年3月12日のダイヤ改正と同時に高崎車両センター高崎支所の名称を「ぐんま車両センター」へと変更した。
▲過去のイベントにて撮影された高崎支所構内。
‘09.12.22 高崎車両センター高崎支所 P:南 輝明
(鉄道投稿情報局より)
同支所にはC61 20、D51 498という2両の蒸機のほか、EF64形、EF65形(現在唯一の非貫通タイプのEF65形である501号機)、DD51形といった貴重な国鉄型機関車が配置され、レイル・ファンの聖地と言っても差し支えない施設である。他にはイベント列車用の客車や八高線用のキハ110系、砕石輸送用のGV-E197系などが配置されている。
▲「SLぐんま」などで使用される旧型客車で、ラウンジカーとなったスハフ42 2173。
‘20.3.12 高崎車両センター高崎支所 P:RM
(鉄道投稿情報局より)
同支所の歴史は古く、古くは高崎第一機関区の流れを引く。高崎には第一・第二という2つの機関区があり、第一が主に蒸機およびDL、第二が主に電機の配置区だった。1987年の民営化直前に高崎第一機関区は高崎客車区と統合されて高崎運転所となり(この時、高崎第二機関区が単なる高崎機関区となり、JR貨物に継承されて現在に至る)、2005年に新前橋電車区と統合されて高崎車両センターに。旧高崎運転所部分はこの時に同センター高崎支所となった。紛らわしいが、高崎車両センターの本所は旧新前橋電車区の方にあり、支所の方が高崎駅至近にあるという位置関係となっている。
今回の名称変更は、将来的に支社を代表する車両センターになることを期待して県の名前そのものを施設名とし、それをひらがなで表記することで地域に根差し、親しみを持ってもらいたいという願いを込めたとのこと。名称だけから見ると支所から本所への格上げのように見えるが、実務上は大きな変動はないとのことである。なお、本所である高崎車両センターの方では特に名称変更などは行わない。
▲機関車の区名札は「群」に。画像提供;JR東日本高崎支社
▲客車・気動車などの所属標記は「高クン」(「高」は厳密にはいわゆる「はしご高」)。画像提供;JR東日本高崎支社
所属する機関車の区名札は「群」、客車・気動車などの所属標記は「高クン」となった。