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ついに姿を現した…! 西九州新幹線N700S「かもめ」!

2021.12.28

text:RM photo:九州旅客鉄道提供

 2021年12月22日、山口県の日立製作所笠戸事業所にて、JR九州西九州新幹線の開業に備えたN700S第1編成が報道向けに公開された。

 独自の系列ではなく、JR東海が開発し、JR西日本と共に東海道・山陽新幹線に16両編成として増備中のN700Sの両数や内装、カラーリングなどを変更した成り立ち。両数は6両で、JR九州のコーポレートカラーである赤を下廻りに配色し、シンボルマークやロゴを配置している。もちろんデザインはドーンデザイン研究所の水戸岡鋭治さんだ。ディテール面でも、ライトケースの周囲に黒い縁取りが入って「目力」が大幅にアップした印象。またノーズ先端に配された黒ベースのエンブレムはある種のスポーツカーを連想させるユニークな処理だ。

 列車名は長崎行き特急の伝統を受け継ぐ「かもめ」で、毛筆体のロゴが大きく車体に記されているのは日本人だけでなく海外からの旅客にも多大なインパクトになることだろう。ちなみにこのロゴは、JR九州の青柳社長自らの揮毫によるもの。

 編成中、グリーン車はなく、1~3号車が指定席で2+2座席、4~6号車が自由席で3+2座席となる。しかも指定席の3両はそれぞれシートの生地の色・絵柄が異なることも特徴だが、今回公開されたのは3号車のみ。同車のシートはベージュ色系で「唐草」の模様が散りばめられている。シートのひじ掛けや背面は木製素材を用いたモダンリビング感あるデザインだ。背面テーブルではなく2人掛けの中央部に設置されたインアームテーブル方式となっている。

 また車内の一端には大型荷物置き場も設置。コロナ禍が解消された暁にはここが海外からなどの旅行者に重宝されることだろう。

 この西九州新幹線用N700Sは近日海運と陸送にて大村車両基地に運び込まれる予定で、公開されている情報の範囲では、2022年1月7日の昼頃に玄界灘を通過することになっており、それをJR九州高速船が所有するQUEEN BEETLE(クイーンビートル)の船上から見学する特別遊覧コースをツアーとして募集中だ。いずれにしろ、2022年度秋ごろとされる開業までもう1年を切っており、今後も急ピッチで建設と車両製造が進み、試運転でその雄姿を見る日も近いことだろう。

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