東京都交通局では、都営新宿線の輸送力を増強し、乗客がより快適に乗車できるよう2010年度より順次10両編成の導入を進めてきた。この度、新たに8編成の新造車両を導入し、すべての車両が10両編成になるとの発表があった。
▲外観。(プレスリリースより)
■導入時期など
今回導入する8編成のうち最初の編成は、2021年11月28日から運行を開始。2022年度末までに、28編成すべての車両が10両編成化の予定。
■導入する車両の特徴
▲車内。(プレスリリースより)
▲防犯カメラ。(プレスリリースより)
・8→10両編成化へ長編成化することにより、輸送力の増強を図る。
・すべての車両に防犯カメラを設置。
・低い吊り手と荷棚を採用することで、誰にでも利用しやすく。
・すべての車両にフリースペースを設置。
・視覚障がいのある乗客のため、車両ドアが開いていることをチャイムで知らせる「ドア開案内装置」を設置。
・抗ウイルスコーティングを施工。
【編集部註】
現在、新宿線用の車両は10-300形28編成で統一されているが、1次車のうちの8編成が登場時の8両編成のままで、あとの20編成はすべて10両編成となっている。今回、8連の1次車8本をすべて新造の10連で置き換えることとなり、それらの車両は経年20年未満で引退することになる。
なお、新造先頭車と在来中間車を組成した10-300R形は既に全廃済。