185系

ニュース

旧新橋停車場・貴賓室ってどんな場所…?
南 正時さんのトークショー開催!

2021.11.28

text & photo:RM
取材日:’21.11.27 場所:旧新橋停車場
取材協力:公益財団法人 東日本鉄道文化財団

 旧新橋停車場では9月21日からロングランで南 正時さんの写真展「鉄道写真家・南 正時作品展~蒸気機関車のある風景~」を開催中だが、そのギャラリートークという位置づけのトークショーが11月27日に開催された。

 会場は旧新橋停車場2Fの貴賓室。写真展が行われている展示室も同じ2Fだが直接隣り合ってはおらず、独立した塔屋となっている部分だ。かつての新橋駅で貴賓室であったスペースで、それにふさわしい豪華な装飾だが、実は往時の貴賓室の調度を再現したものではない。

▲貴賓室から見下ろしたプラットホームのモニュメント。かつての高貴な方もこのような目線で発車を待っていたのかも。

 というのも、建物復元後は飲食店がテナントとして入っていたため、その趣向が反映されているのだそうだ。とはいえ、その時代も個室料金が必要なスペースであったので、入室したことがある人はあまり多くはないはず。このスペースに入ることができること自体がひとつの魅力であったと言えよう。

 トークショーは東日本鉄道文化財団の反町事業部長の進行で、展示中の主な作品を映写しながら撮影時のエピソードを南さんが披露するという趣向。南さんが常々語っているのは、鉄道写真だからと言って車両ばかりを中心に据えるのではなく、周囲の光景や住民の方々の表情や生活まで写し取ろうとしていたこと。また、列車の後追いや逆光での撮影など、一般的にはタブーとされている写真も、ちゃんとした狙いがあるのなら作品として十分見ごたえのあるものにすることができる…ということも強調されていた。

▲トークショー後は、写真展図録へのサイン会も行われ、参加者の方も南さんとのおしゃべりを楽しまれていた。

▲この2階部分が貴賓室。

 この写真展は3月6日までの開催だが、12月5日をもって前期の展示を終了、すべての作品を入れ替えて後期の展示が12月11日から始まる。まだ前期の展示をご覧になっていない方は、ぜひお急ぎいただきたい。

関連記事
🔶鉄道写真家・南 正時作品展~蒸気機関車のある風景~トークショー
🔶旧新橋停車場にて、南 正時さん作品展~蒸気機関車のある風景~スタート!

【PR】ムック『ザ・ラストワン EF64・65・66」は好評発売中です!

※「ネコパブショップ」で本ムックをご購入の方に、「EF66 27 & EF65 501」A2判ポスターをプレゼントしております。お求めは下記リンク先へ。

🔶ザ・ラストワン EF64・65・66 ネコパブショップ情報

  • このエントリーをはてなブックマークに追加