特集・コラム

旧新橋停車場にて、南 正時さん作品展~蒸気機関車のある風景~スタート!

2021.09.23

text & photo:RM
取材日:‘21.9.22
取材協力:東日本鉄道文化財団、旧新橋停車場

 新橋駅最寄りの「鉄道歴史展示室 旧新橋停車場」にて、レイル・マガジンでもおなじみの鉄道写真家・南 正時さんの作品展「蒸気機関車のある風景」がスタートした。

▲洋風の調度で設えられた展示室に、ゆったりと展示された南さんの作品群。

 本展は、昨年10月~本年1月まで、大宮の鉄道博物館で開催された同名の展覧会をもとに開催されるもの。会期は足掛け7ヶ月に亘るロングランで、前期・後期ですべての作品を入れ替える趣向となっている。

▲「会津の蒸気機関車」のエリアには、南さんの使用機材各種も展示されている。

 全体としてのテーマは北海道から北陸地方まで、自然豊かな日本の風景の中を走る蒸気機関車の姿を中心としたもの。そして現在開催中の前期では、「東北の蒸気機関車」「会津の蒸気機関車」というエリアからの作品が展示されている。会津は大きなくくりでは東北に含まれる地域だが、南さんにとってはこのエリアこそ「日本の鉄道の原風景」があるとして足しげく通ったところ。只見線、会津線、日中線からの作品は点数も多く、大変見ごたえがあると言える。

▲歴代の使用機材の展示は、カメラファンには興味深いだろう。

 この旧新橋停車場の鉄道歴史展示室は、明治時代に日本最初の鉄道の起点であった新橋駅の駅舎を再現したもので、室内の調度類も明治時代をイメージさせる「文明開化」の薫りが漂うもの。その立地にて昭和時代の鉄道を支えた蒸気機関車の写真展が行われる意義は大きい。

▲1970~80年代にかけて南さんが手がけた、主にジュニア向けの「大百科シリーズ」。この本で鉄道趣味に目覚めた方も多いことだろう。

 さらに、南さんの鉄道写真家人生の軌跡を辿るような、使用機材、著書類も展示されており、見る者を飽きさせない工夫がなされていると感じる。

▲会場で販売される図録。

 会場では図録(後期で展示されるであろう作品まで収録)も販売中。この図録は鉄道博物館での展覧会時にはまだ作成されておらず、同展をご覧になった方にとっても手元に置いておきたくなる一冊と言えるだろう。

▲会場となる旧新橋停車場。

開催日時
 2021年9月21日(火)~2022年3月6日(日)
 前期:9月21日(火)~12月5日(日)
 後期:12月11日(土)~2022年3月6日(日)
 10:00~17:00
 月曜休館

会場
 鉄道歴史展示室 旧新橋停車場
 東京都港区東新橋1-5-3

入館無料

🔶旧新橋停車場ウェブサイト

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