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国内鉄道業界初! ロボットアームを搭載した鉄道電気工事用車両を開発

2021.04.07

 JR西日本と JR 西日本グループの西日本電気システム株式会社は、国内鉄道業界で初めてロボットアームを搭載した鉄道電気工事用車両「ブラケットハンドリング車」を開発したと発表した。従来、人力に頼って実施していた可動ブラケット(電柱付属部品)の取替作業をロボットアームにより機械化・自動化することで生産上と安全性の向上を図る。
 ちなみに架線柱に取り付けられるブラケットとは架線を支持している部分のこと。温度変化による架線の伸縮に対応させるため、水平方向に回転するようにしたのが可動ブラケットで、定期的な交換が必要な部材である。

■ブラケットハンドリング車の概要

(JR西日本プレスリリース)

●全長:約7.1m
●全幅:約2.2m
●全高:約3.8m
●車両重量:約14.0t
●投資額:約3億円(開発費含む)

■ブラケットハンドリング車の特長
・ロボットアームにより、可動ブラケットを直接つかみ、自動で運搬することが可能。(人による重量物の運搬作業が不要)
・3Dカメラにより、作業空間を認識し障害物を回避することが可能。(人による煩雑な操作が不要)
・架線支持アームにより、容易に電線の仮支持が可能。(人による高所での準備作業が不要)

■ブラケットハンドリング車を用いた作業イメージ

ロボットアームを用いた可動ブラケットを回収イメージ。(JR西日本プレスリリースより)

■導入効果(労働環境改善、生産性向上)
●人力作業の一部機械化・自動化による生産性向上
●重量物運搬・高所作業の削減による安全性向上

■今後の計画
 2021 年度中に1台導入し、京阪神・岡山・広島エリア(在来線)で運用予定。

🔶詳しくはこちら
🔶JR西日本ウェブページ

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