JR東海では、2021年3月13日(土)にダイヤ改正を実施する。東海道新幹線では、2020年3月に実現させた「のぞみ12本ダイヤ」をベースとし、夜間時間帯の一部の「のぞみ」の速達化と山陽エリアからの首都圏滞在可能時間の拡大を図り、さらに利便性を向上させる。詳細は下記の通り。
▲東海道新幹線の新しい主役、N700S。P:RM
◎一部の定期「のぞみ」の所要時間を短縮
(1) 定期「のぞみ」4本を速達化する。
東京を20~21時台に発車する下り「のぞみ」3本と、東京に21時台に到着する上り「のぞみ」1本の所要時間を東京~新大阪間で3分短縮し、2時間27分で運転する。
・所要時間を短縮する「のぞみ」の運転時刻(一部の停車駅を掲載)
<下り>
※現行ダイヤの東京20:33発の臨時「ひかり」はダイヤ改正後20:30に変更。
<上り>
(2) 東京~新大阪を2時間27分で運転する定期「のぞみ」の割合を増やす。
定期列車の運転本数を変えずに、定期・臨時の設定を変更することで、定期列車のうち2時間27分で運転する「のぞみ」を11本増やす。
・定期と臨時の設定を変更する「のぞみ」の例(一部の停車駅を掲載)
これにより、(1)の速達化と合わせて、定期「のぞみ」の半数を2時間27分以内で運転する。
・東京~新大阪間 定期「のぞみ」 所要時間別運転本数の比較
◎山陽エリアからの首都圏滞在可能時間を拡大する
(1) 広島・福山から東京に9時台に到着可能な「のぞみ」を初めて設定する。
広島・福山からの始発「のぞみ88号」の運転時刻を変更し、東京の到着を6分繰り上げ、9時台に到着できるダイヤとする。
・「のぞみ88号」の運転時刻(一部の停車駅を掲載)
(2) 岡山行・姫路行の最終「のぞみ」の東京発車を3分繰り下げる。
岡山・西明石への最終「のぞみ113号」と姫路・新神戸への最終「のぞみ115号」について、新大阪より先の停車駅の到着時刻は現行のままとし、東京の発車を3分繰り下げる。
・「のぞみ113号」・「のぞみ115号」の運転時刻(一部の停車駅を掲載)
◎山陽新幹線に直通する臨時「のぞみ」を増やす
山陽新幹線に直通する臨時「のぞみ」を11本(下り5本、上り6本)増やし、1時間あたり最大6本運転可能な時間帯を拡大する。
◆山陽新幹線に直通する臨時「のぞみ」を増やす時間帯
・下り:東京発9~13時台 5時間帯
・上り:東京着13~17時台・22時台 6時間帯
◎夜間下り「こだま」の運転間隔を改善する。
「こだま807号」の東京駅発車時刻を6分繰上げ、20時51分に変更する。これにより、東京発20~21時台にかけて発車する下り「こだま」の運転間隔を改善し、主に通勤で利用する乗客の利便性を向上させる。
◆東京20~21時台「こだま」の発車時刻