JR貨物は、安全への取組みとして、公益財団法人鉄道総合技術研究所が開発している「動的軌間・平面性測定装置」について、同研究所と連携して実用化を進めていることを発表した。 貨物駅構内におけるレールのゆがみの程度(軌道変位)は、列車の荷重がかかっていない状態で定められた周期で測定してきたが、本装置の実用化により列車の荷重がかかった状態での検測の頻度を上げ安全性の向上を図る。今回、開発中の本装置を機関車に取り付け、車両基地内で走行試験を実施した。◎本装置の概要 本装置は、レールのゆがみ(軌道変位)のうち、低速走行時の脱線に影響を及ぼす軌間・ 平面性に特化した動的値の測定を可能とする装置であり、軌間検測時はレールに帯状のレーザー光を照射し、カメラで撮影したレール形状を画像処理して検測する。平面性はレール形状の 画像処理と角度センサーを用いて検測する装置となっている。◎走行試験の概要■時期:2020年2月4日(火)・5日(水)■場所:新鶴見機関区(神奈川県川崎市幸区)構内■概要:HD300 形式ハイブリッド機関車に本装置を取り付け、走行試験を実施。◎試験結果走行試験を実施した区間で、概ね高い精度で測定が可能と判明した。◎今後の予定実用化に向けて、検測精度向上と耐久性試験を実施予定。●詳しくはこちら