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小海線に無線式列車制御システムを導入

2020.03.19
 JR東日本では、ICT等の先端技術を活用し地方交通線に適したシステムとして、無線式列車制御システムの導入に取り組んでいる。その一環で2020年4月に、小海線において新しい閉そく方式※1・列車制御方式※2を採用した無線式列車制御システムを導入する。
 本システムの導入により、安全・安定輸送のさらなる向上、設備のスリム化を図る。
※1閉そく方式:信号機等で区切られた区間(閉そく区間)を1列車に占有させる方式。
※2列車制御方式:列車が信号機等によって指示される走行可能な区間を超えないようにする方式。
◎1.小海線に導入する無線式列車制御システムの概要
 現行のシステムは、運転士が列車内に設備されているスイッチを扱うことで信号機を制御する閉そく方式を使用している。また列車制御方式は、地上子とケーブル類で構成され、多くの地上設備を設ける必要があるのが現状である。
 今回導入する無線式列車制御システムは、列車と地上設備が双方向に無線通信をすることにより、従来に比べ地上設備をスリム化することができ、閉そく方式・列車制御方式の機能向上を図ることが出来るのが特徴である。
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・無線を活用した自動列車停止機能の導入
 現行のシステムは線路上に設置されている地上子から信号機の条件に応じた情報(非常ブレーキ情報等)を伝送している。新システムでは信号機の条件を無線にて伝送することで、列車自らが速度照査パターンを作る。列車は自らの速度を常時チェックし、そのパターンを超えた場合はブレーキ制御を自動的に行うことが出来る。
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・自動進路制御装置の採用
 現行は、運転士によるスイッチ扱いにて信号機の制御を行ってきた。一方、新システムでは列車ダイヤに基づいて自動で信号機の制御を行う装置を採用している。これにより 指令から列車の運行管理が可能となり、輸送に対する柔軟性の向上を図っている。
■設備のスリム化
 各駅に分散して設置する必要のあった連動装置※3を1箇所に集約することで、設備のスリム化を実現した。設備点数が少なくなり、設備に起因する故障リスクが低減する。 連動装置:地上装置(信号機等)を連携させ、列車の安全を確保する装置
■使用開始区間・使用開始予定日
 使用開始区間:小海線 小淵沢駅~小諸駅(約79km)
 使用開始予定日:2020年4月20日初列車から
※4月19日終列車~4月20日初列車で切換工事を実施予定。
※切換工事の予備日は4月26日終列車~4月27日初列車で、この場合は4月27日の使用開始
となる予定。

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