西武鉄道株式会社は、2018年度末に運行開始を予定している新型特急車輌の基本デザインが決定したことを発表した。 世界で活躍する建築家・妹島和世さん監修のもと、西武鉄道内で選抜されたプロジェクトチームメンバーを中心として取り組んでおり、新型特急車輌は3つのデザインコンセプトをもとに、国内初となる先頭車前面ガラスや大きな窓など、外観・内観ともに「いままでに見たことのない新しい車両」を目指している。さらに、基本デザインを監修する妹島さんとともに、車内のテキスタイル(布地)はデザイナーの安東陽子さん、照明デザインは照明家の豊久将三さんがタッグを組み、新型特急車輌を彩る。▼イメージ P(2点とも):西武鉄道ニュースリリースより◆エクステリアデザイン・前面ガラス 国内初となる大きな三次元の曲面ガラスを採用し、やわらかな印象の先頭デザイン。先頭のやわらかな曲面が全体の編成へと自然に連続するように緩いカーブのある車体断面とする。・車体カラー 都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込むデザインを実現するため、アルミ素材の車体に塗装仕様とする。その色合いにもひと工夫し「あたらしい風景」を作り出せる特色のあるカラーデザインとする。・客室窓 乗客一人ひとりがくつろげるリビングのような空間とするため、等間隔で連続していく窓配置とする。その大きさにもこだわり、心地よい居住空間を目指す。◆インテリアデザイン・客室 大きな窓のある明るい白い壁のシンプルな室内に、あたたかな黄色配色を基調とした座席シートが並ぶ。シート・床面の絨毯・カーテンのテキスタイルは、統一感のあるデザインとする。また、シートは今までの特急にはない身体をやさしくつつみ込むソファーのようなデザインとし、利用者それぞれが自分の時間を持てる新しいパブリックスペースを目指す。・照明 シンプルなボールト(曲面)天井からの間接照明により、やわらかな光あふれる照明デザインとする。また、荷棚にも補助灯を付加し、読書などにも適した照度を確保する。・エントランス 乗客を最初に迎える各エントランスにも、あたたかみのある黄色配色を基調とし、乗車時に落ち着きと安心感を与えるデザインとする。また、一部の壁には曲面デザインを採用し、壁面に寄り掛かれる余裕のある空間とする。・サニタリ 各トイレには清潔で安心感のある黄色配色を基調とし、空間スペースも最大限確保できるよう配慮する。また、トイレを配置する号車は、乗客の動線を考慮し1号車・5号車とする。なお、1号車には多目的トイレと男性用トイレと洗面所を配置。5号車には西武鉄道初となる女性専用トイレを配置し、同車輌にはパウダールームと共用トイレと男性用トイレも配置する。・車内設備 すべての車輌で「SEIBU FREE Wi-Fi」を利用可能とする。また、各座席には「電源コンセント」を搭載し、旅行や行楽時、ビジネスなどにも活用可能となる。なお、5号車には「AED」を装備。さらに車内LCD画面表示器や車内設備案内板には、英文表示に対応し、インバウンドの方にも快適に利用できるようにする。◆その他(1)導入輌数 56輌(8輌×7編成)(2)運行開始 2018年度末頃を予定 ※具体的な運行開始日・運行経路については後日発表予定。◆問合せ先 西武鉄道お客さまセンター TEL 04-2996-2888 音声ガイダンスの案内によりメニューを選択(営業時間:平日9:00~19:00 土休日9:00~17:00)●詳しくはこちらを参照(pdf形式)●西武鉄道 ウェブサイト