2019(平成31)年末から試験走行車により、技術の確立に向けた試験走行を行っていく予定。これにより、安全性や快適性を高めつつ、ハイブリッド方式の鉄道車輌では国内初となる最高速度120km/hでの営業運転を目指す。
▼エクステリアイメージ 提供(2点とも):JR東海

◆走行の仕組みエンジンで発電した電力とブレーキ時などに蓄電池に貯めた電力を組み合わせて使用し、モーターを回して走行する。
◆走行方式の特長
(1)安全性・信頼性のさらなる向上
モーター走行により気動車特有の回転部品が不要となる。
(2)快適性の向上
モーター走行により気動車特有のギアチェンジが解消され、乗り心地が向上する。
エンジン数を1輌あたり2台から1台に削減し、駅停車時のアイドリングストップ採用などにより、静粛性や乗り心地を向上する。
(3)環境負荷の低減
蓄電池に貯めた電力を加速時や停車時に使用することで、燃費が約15%向上する
見込み。
(4)メンテナンス性の向上
電車と同様の機器を採用することで、メンテナンス時の負荷を軽減するとともに、コスト低減を図る。
◆車輌デザインおよび車輌設備
量産車投入を見据え、車輌デザインを刷新するとともに、旅客サービス設備やバリアフリー設備などを充実させ、現行車輌よりも快適性と利便性を向上させる。
◆今後の計画
試験走行車として1編成(4輌)を新製する。
2019(平成31)年末の試験走行車完成後、1年間を目途に次期特急車輌に必要なハイブリッド技術の確立に向けて基本性能試験、長期耐久試験などを行う。
量産車は2022(平成34)年度を目標に投入する方向で検討を進めている。




