東武鉄道は12月1日、2017(平成29)年夏に東武鬼怒川線下今市~鬼怒川温泉間で運転開始を予定しているC11 207牽引の列車名称をSL”大樹(たいじゅ)”とし、ヘッドマークデザインを決定した。 ”大樹”は、日光東照宮から連想される「将軍」の別称・尊称と言われていることと、「東京スカイツリー(R)」を想起させることから、沿線とともに力強く大きく育ってほしいとの思いを込めて列車名称に採用したもの。 ヘッドマークデザインは、徳川家の家紋である「三つ葉葵」をもとに、葵の紋をC11形らしく3つの動輪で表現して、”大樹”の文字を重ねている。「葵」はつながっていくことを意味する文様とも言われていることから、3つの動輪については、日光・鬼怒川温泉・下今市の3つのエリアが互いに連動し、地域の回遊性が向上してほしいという思いを込めている。なお”大樹”の文字は、書道家であり日光観光大使も務める涼風花(りょうふうか)さんが揮毫(きごう)している。 当日は、南栗橋SL検修庫内で列車名称発表会、同検修庫前でヘッドマークデザインのお披露目が行われ、C11 207単機ならびにC11 207+ヨ5000形(ヨ13785)+ヨ8000形(ヨ8709)の編成で走行するシーンが報道陣に公開された。▲南栗橋SL検修庫内で行われた列車名称発表会。涼風花さんが列車名称を揮毫するともに、根津嘉澄 東武鉄道株式会社 取締役社長から列車名称が発表された。‘16.12.1 P:RM(取材協力:東武鉄道株式会社/以下2点とも)▲検修庫前ではSL”大樹”のヘッドマークが披露され、フォトセッションが行われた。‘16.12.1 P:RM▲ヨ5000形(ヨ13785)+ヨ8000形(ヨ8709)を従えて試運転線を行くC11 207。ヨ5000形(ヨ13785)は東武博物館所有の産業文化遺産であるが、車籍がないことからSL”大樹”では使用されない。‘16.12.1 P:RM なお、東武鉄道では列車名称の決定を記念して、「東武鉄道 SL復活運転 SL「大樹」列車名称発表記念乗車券」を12月4日から来年1月3日までの期間で発売する。 南栗橋駅から530円区間の小児片道乗車券と下今市駅から470円区間の大人片道乗車券(いずれも硬券)がセットになったもので台紙付き。1セット1,000円(税込)で、10,000セットの発売となる(一人5セットまで購入可能)。 発売箇所は、東武線55駅(浅草駅、とうきょうスカイツリー駅、曳舟駅、亀戸駅、北千住駅、西新井駅、竹ノ塚駅、草加駅、新越谷駅、北越谷駅、春日部駅、北春日部駅、東武動物公園駅、久喜駅、羽生駅、館林駅、足利市駅、太田駅、伊勢崎駅、佐野駅、新桐生駅、南栗橋駅、栗橋駅、栃木駅、新栃木駅、新鹿沼駅、下今市駅、東武日光駅、東武宇都宮駅、鬼怒川温泉駅、大宮駅、岩槻駅、七光台駅、野田市駅、流山おおたかの森駅、柏駅、新鎌ヶ谷駅、船橋駅、池袋駅、下板橋駅、大山駅、上板橋駅、成増駅、和光市駅、朝霞台駅、志木駅、ふじみ野駅、川越駅、川越市駅、若葉駅、坂戸駅、東松山駅、森林公園駅、小川町駅、武州長瀬駅)と東京ソラマチ(R)イーストヤード5階の東武グループツーリストプラザ(発売時間 10:00~20:00)。●東武鉄道ポータルサイト