JR東日本では、品川開発プロジェクトについて、新しい街の中核となる新駅の設計を進めているが、このたび、その概要について発表した。 品川開発プロジェクトでは、「グローバル ゲートウェイ 品川」として世界中から先進的な企業と人材が集い、多様な交流から新たなビジネス・文化が生まれるまちづくりの実現に向けた検討を進めている。▼鳥瞰イメージ図(折り紙をモチーフとした大屋根) P:JR東日本ニュースリリースより【整備概要】○設置位置 JR品川車両基地跡地内 田町駅から約1.3km、品川駅から約0.9km 付近○ホーム形態 線路別島式2面4線(山手線、京浜東北線)○開業予定時期 本開業は、2024年頃の街びらき時を予定している。なお、2020年春に暫定開業を予定しており、駅正面付近においてはイベントなどの開催も検討している。 ▼街区側外観イメージ図 P:JR東日本ニュースリリースより【デザイン】・品川新駅(仮称)が国際交流拠点となる街の中核施設として象徴的なデザインとなることを期待し、JR東日本のプロジェクト(渋谷駅、宝積寺駅など)における実績を踏まえ、世界で活躍している隈研吾さんをデザインアーキテクトとして、2014年から設計作業を進めている。・日本の魅力を発信していくために、日本の伝統的な折り紙をモチーフとした大屋根を、障子をイメージして「膜」や「木」などの素材を活用し、「和」を感じられる駅を創る。また、膜屋根をランダムに折ることで、駅の多様な表情を生み出す。▼駅舎内観イメージ図(大きな吹き抜け空間) P:JR東日本ニュースリリースより【街との連携】 新・国際都市として人と地域をつなぎ、駅と街を一体的な空間として感じられる「エキマチ一体」を実現することにより、新しい街の魅力を発信する。・駅舎東西面に大きなガラス面を設けると共に、コンコース階に約1,000平方メートルの大きな吹き抜けを設けることにより、「えき」から「まち」、また、「まち」から「えき」を見通せることで一体的な空間を創る。・「えき」と「まち」が連携したイベントを行うために、駅の改札内に約300平方メートルのスペースを創る。▼駅舎内観イメージ図(車両基地を見渡すことができるイベントスペース) P:JR東日本ニュースリリースより【設備計画】・周辺地域からの利用を考慮し、南北2ヶ所に改札口を設ける。・各ホームにエレベーターを2基設置し、そのうち1基を24人乗りとする。・南北のトイレに多機能トイレを2ヶ所ずつ(計4ヶ所)設ける。・駅の創エネとして、太陽光パネルと小型風力発電機を設置する。・夏場のコンコース内の温度上昇を抑えるため、屋根に日射反射率の高い膜材を使用し、放射熱による屋根下の体感温度を低下させる。また、大屋根の消雪用散水機能を活用し、打水効果で膜表面の温度を低下させる。●詳しくはこちらを参照(pdf形式)●JR東日本 ウェブサイト