JR東日本は、2016年度の設備投資計画について策定し発表した。 「グループ経営構想Ⅴ~限りなき前進~」の実現に向け、「安全・安定輸送」のレベルアップを最重点に据えて、さらなる安全設備整備の強化に取り組むとともに、利用者の満足の向上、将来の成長のための設備投資を着実に進めていき、設備投資額(単体)は、2015年度実績比80億円増の4,500億円を計画している。○主な設備投資の内容・E235系量産車の山手線への本格投入に向けた準備や、中央快速線グリーン車導入に向けた準備を進める。また、クルーズトレイン”TRAIN SUITE 四季島」の投入に向けた準備、”リゾートしらかみ「橅(ブナ)」編成”の投入を進める。・乗ること自体が目的となるような「のってたのしい列車」づくりを進める。2016年度については、伊東線リゾート列車”伊豆クレイル(IZU CRAILE)”の運行を開始する。・常磐線のうち、津波被災および原発事故により不通となっている区間について、常磐線線路を移設するなど、2019年度末までの運転再開に向けた工事を実施する。相馬~浜吉田間については、2016年12月末までに運転再開予定。・駅ホームの安全性を高めるために、山手線の品川駅においてホームドアを使用開始するほか、京浜東北線の赤羽・上野・大井町の3駅にて工事に着手する。ほかにも、非常停止ボタン、内方線付ホーム縁端ブロックの設置や、ATS-Pなどの整備を進める。・利用者に対してきめ細やかな情報発信をめざし、先着案内ディスプレイなどを整備する。また、海外からの利用者向けに駅ナンバリングを導入する。・田町~品川間新駅設置に向けた準備を進める。また、開発中の千葉駅について、2016年秋の駅改良工事完成およびエキナカ店舗の一部開業をめざす。そのほか、東京、横浜、新宿、品川、渋谷など各駅の「大規模ターミナル駅開発」を着実に進める。・踏切事故対策や豪雨などの自然災害への安全対策を着実に進めるとともに、老朽化した新幹線の変電・配電機器更新および首都圏における雪害対策設備の整備を推進し、ATOS(東京圏輸送管理システム)の整備拡大・更新など安定輸送のレベルアップに努める。・首都直下地震などに備え、高架橋柱、橋脚、盛土、切取、レンガアーチ高架橋、電化柱、駅舎の耐震補強などを推進し、重点整備期間である今年度末までに計画数量の約8割を完了させる。・埼京線へのATACS(無線式列車制御システム)展開に向けた準備を進める。また、線路設備モニタリングや再生可能エネルギー設備新設などを進める。・鉄道車輌製造事業の拡大、研修センター・訓練センター設備整備、現場第一線における技術開発、女性社員設備整備などを進める。・中央本線三鷹~立川間の高架下空間を活用した「中央ラインモール」の開発を進めるほか、さいたま新都心ビル(仮称)の建設、熱海駅改良・駅ビル建替え、駅型保育園などの展開を推進し、「選ばれる沿線ブランドづくり」をめざす。●詳しくはこちらを参照(pdf形式)●JR東日本 ウェブサイト