西武鉄道株式会社では、2018~2019年度に新型特急車輌を56輌導入する。2012年度より実施してきた西武鉄道100年アニバーサリーの集大成である観光電車「52席の至福」、新型通勤車輌40000系とともに、次の100年に向けたこれからの西武鉄道のフラッグシップトレインとして特急車輌を新造する。特急車輌の新造は、現在運行している10000系車輌”ニューレッドアロー”の登場から25年ぶりとなる。 新型特急車輌は、これまでにない新しい発想の特急車輌をつくるために、世界で活躍する建築家・妹島和世氏にデザインコンセプトの策定、外観・内観のデザインを依頼した。妹島氏が鉄道車輌のデザインを手掛けるのは初めてのことであり、西武鉄道と一丸となって開発に取り組む。 車輌デザインは、風景に溶け込むようなやわらかいデザインを目指す。また、通勤・通学や観光利用などさまざまな場面で活躍できる特急車輌の実現を目指し、乗車することはもちろん、風景に溶け込んでゆく車輌の姿を見るだけでも楽しくなるような新型特急車輌とする。▼新型特急車輌(イメージ)※現在検討中のイメージイラストであり、実際のものとは異なる。 画像提供:西武鉄道 ◆概要(1)導入輌数 56輌(8輌×7編成)(2)運行開始 2018年度(予定)※具体的な運行開始日は決まり次第発表予定。(3)製作会社 株式会社日立製作所◆デザインコンセプト(1)都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込む特急 従来のようなデザイン(シャープさや格好良さ)より、やさしさややわらかさを表現。風景と共にあるような特急を目指す。(2)みんながくつろげるリビングのような特急 いろいろな人が一緒にいながら思い思いに自由な時間を過ごせる空間を表現。新しいパブリックスペースの提供を目指す。(3)新しい価値を創造し、ただの移動手段ではなく、目的地となる特急 特急で過ごすことが目的となるような空間・雰囲気・たたずまいのデザインを目指す。▼従来の特急車輌5000系”レッドアロー”(左)と10000系”ニューレッドアロー”。 画像提供:西武鉄道 ◆デザイナ― 妹島和世氏 新型特急車輌のデザインコンセプト策定、外観、内装デザインを担当する。主な建築作品として、金沢21世紀美術館(石川県金沢市)やルーヴル=ランス(フランス、ルーヴル美術館・ランス分館)などを手掛けている建築家。◆問合せ 西武鉄道お客さまセンター TEL 04-2996-2888 ※音声ガイダンスの案内によりメニューを選択 営業時間 平日9:00~19:00 土休日9:00~17:00●詳しくはこちらを参照(pdf形式)●西武鉄道 ウェブサイト