JR東日本では、非電化区間の環境負荷低減を目的とし、直流電化区間と非電化区間を走行できる直流蓄電池電車「EV-E301系」を烏山線に投入し、2014年3月から営業運転を開始しているが、新たに交流電化区間と非電化区間を走行できる新型交流蓄電池電車「EV-E801系」の2輌1編成を男鹿線に導入する。※この車輌は、九州旅客鉄道株式会社が投入を進めている「架線式蓄電池電車」をベースに、耐寒耐雪対応などのカスタマイズを行うものであり、性能評価や技術的検証を行った後、男鹿線に導入する予定。【蓄電池電車システムの概要】 蓄電池電車システムは、車輌に大容量の蓄電池を搭載して非電化区間の走行を可能にするもので、気動車のエンジンから発生する排気ガスの解消や、二酸化炭素・騒音の低減を実現する。 この電車は、電化区間では通常の電車と同様に架線からの電力により走行すると同時に蓄電池を充電する。非電化区間では蓄電池の電力で走行し、男鹿駅に設置する専用の充電設備において走行に必要な充電を行う。 また、室内照明については、すべてLED化し消費電力の低減を図る。 ▼エクステリア(イメージ) 画像提供:JR東日本 ▼インテリア(イメージ) 画像提供:JR東日本◆車輌形式 EV-E801系(Energy storage Vehicle)◆営業開始時期 2017年春予定◆運転区間 秋田~男鹿間(追分~男鹿は非電化区間)◆選定理由 導入区間としてCO2削減などの環境負荷低減効果が期待でき、線区長さも蓄電池搭載容量に適しており、かつ交流電化区間との直通運転を行えるメリットのある男鹿線を選定した。●詳しくはこちらを参照(pdf形式)●JR東日本秋田支社 ウェブサイト