収蔵車輌について新たに蒸気機関車を加えて充実を図るとともに、展示スペースなどを再整備し、学校教育を通じた地域への貢献と将来を担う子どもたちを中心としたファンの拡大をねらいとした「津山まなびの鉄道館」として、2016(平成28年)春のオープンに向けて準備を進めている。
◆施設名称
津山まなびの鉄道館
▼シンボルマーク P:JR西日本ニュースリリースより

国内に数少ない現存の扇形機関車庫を有する津山の地で、子どもたちが鉄道の「あゆみ」や「しくみ」に触れ、社会や地域の発展と鉄道との関わりについて楽しく学べる鉄道館をコンセプトとしている。
シンボルマークは、扇形機関車庫を正面から見た姿をモチーフとし、すべてをつなぐ大空(青色)を真ん中に、新たな施設に生まれ変わる扇形機関車庫(灰色)と津山の豊かな自然(緑色)を象徴する3色で構成。過去から受け継いだ資産を地域と共有し、未来へ伝えていきたいという想いを込めている。
◆施設概要
(1)収蔵車輌の充実
わが国に唯一存在するDE50形ディーゼル機関車(DE50-1)をはじめ現在扇形機関車庫内に収蔵されている9輌に、新たに、日本最多の製造数を誇る代表的な蒸気機関車(D51)をはじめとした希少価値のある4輌を加え、収蔵車輌を13輌に充実させる。
【新たな収蔵車輌】
D51形蒸気機関車
DF50形ディーゼル機関車
DD13形ディーゼル機関車
DD16形300番代ディーゼル機関車
(2)展示スペースの改装など
扇形機関車庫と併設の「懐かしの鉄道展示室(2室)」と「津山街なみ展示室」を、地域と鉄道の関わりや鉄道の「あゆみ」や「しくみ」を学べる施設として改装するほか、新たな施設も加わる。
・鉄道の歴史と変遷を学べる展示室
鉄道の始まりから現代に至るまで、時代や社会の変遷とともに駆け抜けてきた日本全国・岡山の鉄道のあゆみを、映像や写真を盛り込んだ年表を通じて学べるようにする。
・鉄道に関するさまざまなしくみを学べる展示室
駅や車輌、列車運行のしくみについて、昔と今との変遷も交えながら、さまざまな収蔵品展示の見学や体験を通じて学べるようにする。
・津山を中心としたジオラマのある展示室
津山城(鶴山公園)や扇形機関車庫など、津山の街なみに見立てたジオラマを、Nゲージ模型が走り抜ける。室内には津山を中心とした美作エリアの鉄道に関する資料も展示し、そのあゆみなどについても学べるようにする。
・校外学習などの受け入れに使用する学習室(新設)
学校・クラス単位での校外学習の受け入れを積極的に行っていくこととする。そこで、「津山まなびの鉄道館」の概要を紹介するDVDの視聴など、オリエンテーションが行える施設を新設する。