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「カメラグランプリ2014」受賞結果発表

2014.05.21

 国内の写真・カメラ専門誌の担当記者で構成されるカメラ記者クラブが主催する「カメラグランプリ」は今回で31回目を迎えるが、この度受賞結果が発表された。

 「カメラグランプリ 2014 大賞」と「カメラグランプリ 2014 あなたが選ぶベストカメラ賞」には、「ニコンDf」が選ばれた。

 また「カメラグランプリ レンズ賞」には「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」が、「カメラグランプリ2014 カメラ記者クラブ賞」には「キヤノンEOS 70D」が選ばれた。



【カメラグランプリ 2014 大賞】



○ニコン Df

〈選考理由〉

 効率化やハイスペック化が最優先のデジタル全盛の時代にあって、かつて流れていたであろう「スローライフ」的な写真撮影の豊かな時間と、精密機器を操るという愉しみを、今一度取り戻すための“提案”として大ヒット。ともすれば、「懐古趣味」や「後ろ向きの商品」との批判も寄せられたが、「肩の力を抜いて撮影に臨む」というスタイルの提案は、今の時代にあって新鮮な共感をもって迎え入れられた。

 また、その復古調のデザインがもたらす操作性と基本性能の高さ、旧ニッコールレンズ(非AIレンズ)への対応などは、往年の銀塩カメラファンのみならず、このカメラをきっかけにデジタルカメラの門を叩いたという新たな層をも呼び込んだ。その功績は大きく、加えて開発者の顔が明確に見える、近年まれなデジタルカメラという点は、まさにイヤーカメラとして相応しい。



【カメラグランプリ 2014 あなたが選ぶベストカメラ賞】



○ニコン Df

〈一般ユーザーのコメントの一部〉

・ニコンにしかできないカメラ。

・これまでのデジタル一眼レフカメラには無かったコンセプト。必ずお金をためて購入したいと、これほどまでに思わせるカメラは今までになかった。メカとしてのカメラを久しぶりに感じた。

・写真を撮ることの本質、喜びを感じさせる、明快なコンセプトが素晴らしい。

・じっくりと考えながらシャッターを切りたくなってくる、電気製品ではなく、「写真機」の風格があるカメラ。シャッター速度、絞り値、感度をじっくり考えて設定したい。特に広い感度幅を安心して使えるために撮影の自由度が広いのが良い。動画機能を入れていないのは、この機種にとっては大正解。杓子定規なマーケティングや商品戦略からは出てこないであろうこのカメラを出してくれたニコンに満点をあげたい。



【カメラグランプリ レンズ賞】



○AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

〈選考理由〉

 開放絞りでの遠景撮影で点を点として描写しつつも、近接撮影時のボケ味の美しさを併せ持つ現代版ノクトニッコール※。絞りや撮影距離の変化による描写の違いを、1本のレンズで味わえる点も魅力。大きさやバランス重視の流れの中で、あえて個性的であり、使いこなす歓(よろこ)びを提案した意欲作。開発者のこだわりが伝わってくる一本。

※1977年に発売された「AI Noct Nikkor 58mm F1.2」



【カメラグランプリ2014 カメラ記者クラブ賞】



○キヤノンEOS 70D

〈選考理由〉

 新開発の「デュアルピクセルCMOS AF」により、一眼レフにおけるライブビュー撮影時のAF性能を飛躍的に高め、実用的にした点を評価。タッチパネル操作対応のバリアングル液晶モニター搭載で、ミラーレス機に匹敵する高速かつ快適なライブビュー撮影と、光学ファインダーによる動体撮影を両立した唯一の機種として、「カメラグランプリ2014 記者クラブ賞」に決定した。


ニコン ウェブサイト


キヤノン ウェブサイト


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