近畿日本鉄道は28日、次世代新型観光特急(6輌編成×2編成)の名称を“しまかぜ”とし、2013(平成25)年3月21日(木)より運行を開始することを発表した。
▼新型観光特急“しまかぜ”のロゴマーク。
イラスト:近畿日本鉄道 ニュースリリースより(以下画像すべて)
“しまかぜ”は志摩に吹く風の爽やかさをイメージして命名。同社では颯爽感と上質さを兼ね備えたこの特急を多くの方に利用してもらうことで、伊勢志摩地域へと新しい風を呼び込みたいと考えている。
運行区間は大阪難波・近鉄名古屋―賢島間で、水曜日を除く毎日1往復運行(大阪・名古屋とも同一日)。春休み、夏休み、ゴールデンウィーク、年末年始などは水曜日に運行する日もある。
停車駅は大阪難波―賢島間の列車は大阪難波、大阪上本町、鶴橋、大和八木、伊勢市、宇治山田、鳥羽、鵜方、賢島。近鉄名古屋―賢島間の列車は近鉄名古屋、近鉄四日市、伊勢市、宇治山田、鳥羽、鵜方、賢島。
運転時刻は大阪難波10:40頃→賢島13:10頃(土休日は大阪難波10:20頃→賢島12:50頃)、賢島16:00頃→大阪難波18:30頃、近鉄名古屋10:20頃→賢島12:30頃、賢島15:40頃→近鉄名古屋17:50頃のダイヤを設定している。
“しまかぜ”に乗車するには運賃・特急料金に加えて、乗車キロ数に応じた新型観光特急“しまかぜ”の特別車両料金が必要。また、個室(和風個室、洋風個室)を利用する場合は、別途個室料金(1室1,000円)が必要。
なお昨年7月1日発表時点のイメージパースから、編成全体の車体側面カラーリング・塗り分けや腰掛のカラーが変更となっているほか、二階建てカフェ車輌の1階もカフェ席となり、2号車の車椅子対応席が2席とされている。このため編成定員も138人となっている。
▲編成レイアウト図。
▼5号車の客室内イメージ。
▲本革を使用し、ふくらはぎを支える電動レッグレストを装備したプレミアムシート。また、鉄道車輌として初めて、シート背もたれにエアクッションを設置している。
▼(左)大きなガラスを配した先頭車「展望車両」。(右)大型テーブルを備えた「サロン席」。
▲(左)掘りごたつ風の部屋で靴を脱いでくつろげる「和風個室」。(右)リビングのようにゆったりとした時間を過ごせる「洋風個室」。
▼(左)近鉄伝統の二階建て構造からの眺望とともに軽食が楽しめる「2階カフェ席」のイメージ。(右)落ち着いた空間で軽食が楽しめる「1階カフェ席」。
▲エントランスは広々とした空間に天然の御影石を敷き詰めている。
▼2012(平成24)年9月10日時点での車輌の製造状況。
また、“しまかぜ”の魅力を伝えるため座席展示を以下の場所で実施する。あわせて2013(平成25)年に行われる伊勢神宮式年遷宮の紹介パネルも展示する。
■実施場所
・大阪上本町駅 地上コンコース
〔9月28日(金)~10月4日(木)〕
・第19回「鉄道の日」 「鉄道フェスティバル」 明治公園(霞岳広場)
〔10月6日(土)、7日(日)(予定)〕
・近鉄名古屋駅 4番線ホーム
〔10月9日(火)~10月22日(月)(予定)〕
・「きんてつ鉄道まつり」
〔11月10日(土)、11日(日)(予定)〕
・大阪難波駅 東改札口コンコース
〔平成25年1月上旬(予定)〕
※その他イベントでの実施も予定。スケジュール等詳細は、決まり次第近畿日本鉄道の
サイトで発表
■実施内容
・座席展示、着席体験
・平成25年に行われる伊勢神宮式年遷宮の紹介パネルの展示