JR東日本は、東北新幹線での320㎞/h運転をめざし、段階的に高速化を進めているが、2013(平成25)年春から東北新幹線の宇都宮―盛岡間でE5系とE6系の併結列車で300km/h運転を実施するために、秋田新幹線用のE6系新幹線車輌を順次製造する。
また首都圏においては、通勤・近郊形電車の新型車輌への取替を順次進めているが、埼京線・横浜線用にE233系通勤形車輌を新造する。
■秋田新幹線用車輌
E6系新幹線車輌(7輌編成/5M2T)を23編成(161輌)新造。新造車輌は2012(平成24)年12月以降に落成し、2014(平成26)年春までに23編成が落成予定。現在走行試験を行なっている量産先行車1編成(7輌)も、走行試験終了次第、営業列車に投入する。
運転開始時期は2013(平成25)年春からの予定で、詳細は決定次第発表される。
新造されるE6系の定員はグリーン車22名、普通車314名の336名で、量産先行車より2名減となっている(量産先行車はグリーン車23名、普通車315名)。また新造車輌は防犯カメラをデッキ部のほか客室内にも設置する。
■埼京線・横浜線用通勤形車輌
埼京線用はE233系10輌編成(6M4T)を31編成(310輌)、横浜線用はE233系8輌編成(4M4T)を28編成(224輌)新造。埼京線用は2013(平成25)年度から、横浜線用は2014(平成26)年度から順次運転を開始する。
編成定員は埼京線用が1,564名(205系:1,424名)、横浜線用が1,244名(205系:1,136名)で従来の205系より約1割増加し、混雑緩和が図られる。
なお営業最高速度は埼京線用が100km/h、横浜線用が95km/h(設計最高速度はどちらも120km/h)。また、同社で初めて車内照明をオールLED化し、従来の蛍光灯の約6割の消費電力量を実現する。
▲埼京線用E233系の外観イメージ。イラスト:JR東日本 プレスリリースより(下画像とも)
▼横浜線用E233系の外観イメージ。