株式会社日立情報システムズは、全国の鉄道事業者向けに、「鉄道輸送計画」(ダイヤグラム)を短期間で容易に作成できるクラウド型のサービス「SmartDia(スマートダイヤ)」を、8月3日より提供を開始した。
「SmartDia」は、Webブラウザとインターネット回線があれば利用できる国内初のクラウド型のダイヤ作成サービスで、「鉄道線」、「軌道線(路面電車)」、「LRT(Light Railway Transit)」に対応したダイヤ(「列車運行計画」、「車輌運用計画」、「乗務員運用計画」)を短期間で容易に作成できるもの。
ダイヤ改正やイベント等による臨時ダイヤ検討の際、車輌や乗務員の運用計画を簡単に組むことができるため、限られた検討期間内に多彩なシミュレートを行なうことができる。
同社では、すでに今年7月から先行して提供している広島電鉄株式会社において、「鉄道線」と「軌道線」が混在する路線のダイヤを従来の1/5の時間で作成できることを確認している。また、路線間の「繋ぎ」の作成やダイヤの合理性も簡単にチェックできる。
今後、同社では「SmartDia」の多言語(英語、中国語他)対応を進め、日立グループが取り組む鉄道事業のグローバル展開に対応できるサービスとして強化を図る予定。あわせてバスダイヤへの対応も進め、海外の都市交通基盤として導入が進むLRT と鉄道・バスの乗り継ぎなどのグローバルニーズを取り込んでいく。
価格は、利用金額が月額25万円から、初期費用が100万円からで、ユーザー数やデータ量により変動がある。