阪急電鉄では、3月19日(土)より京都への旅を楽しむための列車“京とれいん”の運行を開始する。
“京とれいん”は、「お客様を京都までお運びする列車」ということから、「京都」と「TRAIN」を掛け合わせて名づけられたもの。
6300系をベースに客室内は「和・モダン」をコンセプトに京都の町家をイメージにした内装に改造、日本語に加えて英語・韓国語・中国語による案内、観光ガイド放送を実施する。
▲“京とれいん”(1号車)の外観イメージ。イラスト:阪急阪神ホールディングスグループ ニュースリリースより(以下画像すべて)
▼こちらは4号車の外観イメージ。ともに京扇をデザインしたラッピングが施される。
“京とれいん”の列車概要は次の通り。
①列車コンセプト
「和・モダン」
列車に乗車した瞬間から京都への旅の期待が高まるような演出を施すため、京都の「和」と
「モダン」をコンセプトに、京都の町家をイメージした内装に改造。
②列車編成
6輌編成で、2輌ずつ異なる車内デザインを施し、それぞれ趣のある車内空間を演出。また、
伝統素材の和紙を用いた「創作和紙ポスター」を各車内に掲出。「創作和紙ポスター」の
制作には、京都を基点に活動されている和紙作家・堀木エリ子さんを起用。
編成は大阪(梅田)方から1号車で、1・2・5・6号車は京唐紙モチーフにした座席デザインとなり、
中間の3・4号車は京町家をイメージした車内となる。
■京町家をイメージした車内(3・4号車)
客室への車内エントランスとして格子状の飾りを設け、デッキ風のデザインとなる。客室は
半個室空間の演出を施したほか、「創作和紙ポスター」や座席背もたれの一部には畳を使用
するなど、京都の町家をイメージした内装となる。
▲(左)デッキ風車内エントランスのイメージ。(右)京町家をイメージした客室内イメージ。
■京唐紙をモチーフにした座席デザイン(1・2・5・6号車)
桂離宮や寺院、茶室などに現在でも使われている「京唐紙」の伝統柄をモチーフに、1・2号
車は「蘭の華散らし」、5・6号車は「麻の葉」のイメージの座席デザインに変更。<br>
▲(左)1・2号車の座席イメージ「蘭の華散らし」。(右)5・6号車の座席イメージ「麻の葉」。
③その他
すべての座席に座席番号を設けるとともにプレートで表示し、平日には貸切列車としての利用などの要望に応える。
また外国人旅行者への対応(インバウンド対応)としては、4カ国語(日本語、英語、韓国語、中国語)による季節に応じた案内放送を行なうほか、嵐山への観光喚起を図るため、嵐山に関する観光ガイド放送も実施する。
さらに、4カ国語(日本語、英語、韓国語、中国語 繁体字、中国語 簡体字の5種類)による京都ガイドマップを、各車輌に設けたパンフレットラックに用意する。
この“京とれいん”は、3月19日(土)から5月8日(日)までの土曜・日曜・祝日は梅田―嵐山間で「快速特急」として1日1往復運転。5月14日(土)の京都線土・休日ダイヤの改正以降は、梅田―河原町間で「快速特急」として1日4往復する。
■“京とれいん”使用列車
○運転日:3月19日(土)~5月8日(日)の土曜・日曜・祝日
○種別:快速特急
○運転時刻
梅田 9:51→十三 9:55→淡路10:01→桂10:31~10:32→上桂10:34→松尾10:37→嵐山10:42
※上桂~嵐山は着時刻
嵐山16:38→松尾16:41→上桂16:45→桂16:48~16:50→淡路17:16→十三17:22→梅田17:27
※淡路~梅田は着時刻
○運転日:5月14日(土)からの土・休日
○種別:快速特急
○運行時間
梅田発 9:52、11:52、13:52、15:52
河原町発 11:01、13:01、15:01、16:42
○停車駅:梅田、十三、淡路、桂、烏丸、河原町
○所要時分:梅田―河原町間 約43分