名古屋鉄道では、3月26日より全線を対象とした新ダイヤをスタートさせる。
今回の新ダイヤは、朝間帯における「ミュースカイ」と「特急」の再編を図ることで、ミュースカイの運用効率を向上させ、空港アクセス車輌の特別車サービスをミュースカイに集約する。
これにより、名古屋本線・犬山線・河和線の朝間帯に一部特別車特急の増発が可能となり、要望の多かった『出勤時における特急ニーズ』への対応を図る。
また、各駅での利用客の動向に基づき、朝間帯を中心に実際の利用状況を勘案し、輸送実態に即したダイヤにするとともに、朝の通勤・通学時における定時性確保への取り組みをより一層強化する。
主な内容は次の通り。
朝間帯における「ミュースカイ」・「特急」の再編による大幅な見直し
■名古屋本線
○名古屋本線・東
豊川稲荷発快速特急を7時台に2本運転することにより、7~8時台に東岡崎を発車する快速特急・特急を約10分間隔で運行。
また、豊橋から名古屋方面への速達性を高めるため、豊橋8:23発急行名鉄岐阜行きを、同時刻発の一部特別車特急名鉄岐阜行きに変更する。これにより同列車の名鉄名古屋への到着時刻が9分早まるとともに、平日の始発から8:45までの間、豊橋から名古屋方面に向かう列車は全て一部特別車の快速特急または特急となる。
○名古屋本線・西
名鉄岐阜発特急を3本増発することにより、通勤・通学時間帯における名古屋方面の速達性を高める。また、一部特別停車していた新木曽川・笠松を基本停車駅に格上げ(一部列車は特別通過)。これに伴い、朝間・昼間帯の竹鼻線と名鉄岐阜方面を結ぶ直通列車を、新羽島―笠松間の折り返し運転に変更する。
■犬山線
中部国際空港行きのミュースカイ・特急を各1本増発。
■河和線
知多半田発特急を1本増発し、通勤・通学時間帯の名古屋方面への運行頻度を高める。また、快速特急を特急に統一し、青山、阿久比の停車本数を増やす。
■常滑・空港線
名鉄名古屋から中部国際空港までのミュースカイを約30分間隔で運転。また、朝間帯は空港線の特急本数は減少するが、補完として所用時分が同等の快速急行を設定することで利便性を確保する。
輸送体制の効率化
①特に乗車効率の低い列車の見直し(昼間帯~終列車)
平休昼間帯における中部国際空港―名鉄岐阜間については、現在、ミュースカイと一部特別車特急を運行しているが、名鉄名古屋―名鉄岐阜間のミュースカイの利用が極めて少ないことから、ミュースカイは中部国際空港―名鉄名古屋間の運転とする。
また、河和、内海方面行きの特急については、平日昼間帯の一部列車において、特別車を取り止め全車一般車とし、運行系統の変更と見直しを行なう。
その他、乗車効率が低い路線等においても、一部列車の見直しを行なう。
②ワンマン運転区間の拡大
○尾西線(名鉄一宮―玉ノ井間、名鉄一宮―津島間)
○豊川線(国府―豊川稲荷間) ※名古屋本線との直通列車を除く
○築港線(大江―東名古屋港間)
最終列車の繰り下げ
○名鉄名古屋発 東岡崎行きの最終列車発車時刻(23:49)を8分繰り下げ
○名鉄名古屋発 名鉄岐阜行きの最終列車発車時刻(0:01)を6分繰り下げ
(中部国際空港発23:32を1分繰り上げ、金山行きを名鉄岐阜行きに延長運転)
○栄町発 喜多山行きの最終列車発車時刻(23:52)を8分繰り下げ
○栄町発 尾張瀬戸行きの最終列車発車時刻(23:36)を9分繰り下げ