近畿日本鉄道では、2010(平成22)年3月19日に一部線区を除きダイヤ変更を実施する。
今回のダイヤ変更は、平成遷都1300年祭開催に伴ない、近鉄名古屋―大和西大寺間の特急列車の運転や停車駅の追加などを行なうとともに、利用状況を勘案して大阪・名古屋―伊勢志摩間の特急列車の一部削減や運転区間の変更、一般列車の一部削減等を行なう。
■ダイヤ変更日:2010(平成22)年3月19日(金)
■対象路線:けいはんな線、生駒鋼索線を除く全線
■主な変更内容
★特急列車関係
○平城遷都1300年祭に伴う特急列車の運転
土休日に近鉄名古屋―大和西大寺間に特急列車を1往復運転。往路は近鉄名古屋8:30発大阪難波行き特急に2輌を併結、大和八木で切り離して大和西大寺まで運転。復路は大和八木で大阪難波16:30発近鉄名古屋行きに併結。
往路:近鉄名古屋 8:30→大和西大寺10:42
復路:大和西大寺16:30→近鉄名古屋18:51
運転日:4月27日~11月7日(6月26日、7月31日、8月1日、9月26日を除く)土休日
○停車駅の追加
土休日の橿原線西ノ京に、京都―橿原神宮前間の特急が下り10本、上り8本停車。なお、京都―伊勢志摩間の特急は停車しない。
○特急列車の運転区間の延長
平日の大阪難波23:10発大和八木行最終特急を名張行に変更。
○特急列車の削減
平日は阪伊特急1本、名伊特急1本を削減。土休日は阪伊特急3本、名伊特急2本を削減。
○削減列車等に伴なう運転区間の延長
平日の大阪上本町9:10発鳥羽行を賢島行に、近鉄名古屋9:10発鳥羽行を賢島行に、宇治山田7:44発近鉄名古屋行を鳥羽発にそれぞれ変更。
土休日の大阪難波11:05発宇治山田行を賢島行に、宇治山田11:48発大阪難波行を賢島発に、宇治山田16:48発大阪難波行を賢島発に、近鉄名古屋11:10発宇治山田行を賢島行に、宇治山田7:44発近鉄名古屋行を鳥羽発に、宇治山田14:13発近鉄名古屋行を賢島発にそれぞれ変更
○特急列車の運転区間の縮小
大阪上本町―鳥羽間の特急は平日・土休日とも13本、近鉄名古屋―宇治山田・鳥羽間の特急は平日16本、土休日は18本、それぞれ宇治山田・松阪発着に変更。
なお、一部の列車を除き、3月19日~4月4日、4月29日~5月5日、7月17日~8月31日、9月18~20日、10月9~11日、12月29日~1月10日は宇治山田発着を鳥羽発着に延長運転。
★一般列車関係
○列車の削減
奈良線では、東花園発大阪難波行の普通及び大阪難波発近鉄奈良行の準急を平日・土休日とも各1本を、他の列車に統合して削減。
京都、橿原、天理線では、主に京都線新田辺―京都間の準急を他の列車と統合し、平日11本、土休日15本を削減。
大阪、信貴線では、主に信貴線の9時~16時台の1時間あたりの列車本数を4本から3本に変更し、平日18本、土休日21本を削減。
南大阪、長野線では、主に南大阪線大阪阿倍野橋―藤井寺間の普通を他の列車と統合することで、平日6本、土休日10本を削減。
吉野線では、橿原神宮前―壺阪山、吉野口間の普通を他の列車と統合することで、平日12本、土休日22本を削減。
鈴鹿線では、16時台と21時台の1時間あたりの列車本数を4本から3本にすることで、平日・土休日とも4本を削減。
山田線では、伊勢中川―宇治山田間の普通を他の列車と統合し、土休日に2本を削減。
志摩線では、平日の鳥羽8:38発賢島行普通1本を削減する。
○停車駅の追加
平日、奈良線大阪難波7:56発奈良行快速急行の停車駅に菖蒲池を追加。ただし、近畿大学付属小学校・幼稚園の休校日は通過となる。
なお近鉄では、2010年「近鉄時刻表」を3月上旬に近鉄駅営業所・近鉄駅構内売店・近鉄百貨店などで発売予定。定価は1部700円。