東京メトロでは東西線に新型通勤車輌15000系を導入し、2010(平成22)年春より順次営業運転を開始する。
▲東西線の新型通勤車輌15000系の外観イメージ。P:東京メトロ ニュースリリースより(2点とも)
▼車内のイメージ。
この15000系は同線の05系13次車をベースとし、副都心線向け10000系と同様に快適性や使いやすさの向上、リサイクル性の向上、火災対策の強化、車体強度の向上、コストダウン・省メンテナンスをコンセプトとしている。
車体はアルミニウム合金製車体を継承しているが、05系従来車に比べ、オールダブルスキン構体を採用、車体四隅の隅柱強化や溶接位置の変更により車体強度を向上しているほか、各部財の材質を極力統一してリサイクル性を向上している。
車輌すべての側扉を500mm広げ、乗降時間の短縮・ラッシュ時の輸送改善を図るほか、冷房能力を48kwから58kwに向上する。
客室内では、座席形状を見直してクッション性を05系13次車より高めて座り心地がさらに向上するほか、液晶画面による車内表示器の設置、一部荷棚高さや吊手位置の高さを低位置に変更する。さらに車内床面高さを低くしてホームとの段差を縮小するほか、座席前へのスタンションポール設置や出入口上部に開閉動作にあわせて点灯するLEDランプを設置する。
また、新技術の採用や機器の集約化、車体製造工法の見直しによりコストダウンを図るとともに、車輌制御情報管理装置や新ボルスタ台車の採用により省メンテナンス化を図る。
この15000系は、2009(平成21)年度末から2011(平成23)年度の間に130輌(10輌編成×13本)が導入される予定。