文化的・歴史的に貴重な鉄道関連資料(写真・書籍・図版など)を後世に継承することを目的に活動をしているNPO法人 名古屋レール・アーカイブス(名古屋氏、理事長:津田和一)は、このたび、その活動を認められ、和久田康雄会員の蔵書として知られる「新金沢文庫」が寄託され、その保存と活用を図ることになった。
「新金沢文庫」は、個人の鉄道関連蔵書としては国内最高を誇るものとして知られ、その内容は日露戦争当時の貴重な資料である1905年刊の『普国軍用鉄道記事』『軽便鉄道』にはじまり、1921年刊の『東京市電気局十年略史』に続く私鉄の社史や公営の局史がかなり網羅されている。
また、古川淳三・中川一美著『停車場』(16巻)、朝倉希一著『鉄道車両』(17巻)、森田重彦著『電気鉄道光学』(20巻)など、入手困難な歴史的資料も数多くあることから、鉄道史を研究する方々にとっても非常に貴重な資料である。
さらに公的資料として貴重な『私鉄統計年報』は、1949年度刊からはじまり『民鉄統計年報』『鉄道統計年報』として書名が変わりながらも欠号なく所蔵されているほか、1958年度以降の『私鉄要覧』→『民鉄要覧』→『鉄道要覧』も全号が存在している。
名古屋レール・アーカイブス(NRA)としては、今後、この「新金沢文庫」の整理、データベース化を早急に進めていくという。また、現在は会員限定での利用となっているが、早急に閲覧規定を整備して、より多くの方に利用できるようにしていくとのこと。
その運営費は、会員からの会費を主としていることから、名古屋レール・アーカイブスでは貴重な資料を保存・活用するため、より多くの入会を募っている。
■入会の問合先
NRAウェブサイト(http://nagoyarail-acv.or.jp/nra/)
もしくは、津田理事長宛て TEL:080-3615-4771 まで