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JR東日本で新型リゾートトレインを投入

2009.02.03

 JR東日本では、“リゾートしらかみ”や“きらきらうえつ”などの観光地を結ぶリゾートトレインを運転しているが、2010年12月目標の東北新幹線八戸―新青森間開業にあわせて、主に津軽・大湊線、五能線、信州エリアで主に大糸線を走行する新型リゾートトレイン計10輌を新製する。



▼新型リゾートトレインの外観イメージ。車体塗色、内装色は各線区ごとの特徴を現すデザインとなる予定。



イラスト提供:JR東日本



 今回新造するリゾートトレインは、2007年夏に小海線に導入した、営業車として世界初のハイブリッド車輌のキハE200形と同様のハイブリッドシステムを搭載し、環境に優しく、観光地などを走行するに相応しい車体構造や車内設備を備えた新型車輌となる。



 新型リゾートトレインの車体はステンレス製で、津軽・大湊線には2輌編成×2本、五能線には4輌編成×1本(既存の“リゾートしらかみ”を1編成取替)、大糸線には2輌編成×1本が投入される。

 両運転台の後部には展望室が設けられ、運転台前面窓と側面の大型窓により広い眺望が可能となり、室内には眺望用腰掛やソファーが配置される。

 一般客室は大型窓と高床により広い眺望が可能となるほか、ゆとりある回転リクライニングシート(シートピッチ1,200mm)が配置され、前方風景や観光案内を放映する車内モニタ装置や次駅案内等を行なうLED式車内案内表示器、自動放送装置が装備される。また五能線に投入される車輌にはコンパートメント室も設けられる。このほかトイレは改良型電動車イス対応トイレと男性用小トイレが設置される。



▼(左)運転台後部には展望室が設けられ、広い眺望が可能となる。

 イラスト:JR東日本 プレスリリースより(以下すべて)

 (右)一般客室は回転式リクライニングシートで構成。シートピッチは1,200mm。

 



▲五能線に投入される車輛には定員36名のコンパートメント客室も設けられる。



 この新型リゾートトレインは2010年秋以降に営業開始をする予定で、詳細な運行計画は別途発表される。また津軽・大湊線に投入される車輛は、青い森鉄道への乗り入れも計画している。



 なお、ハイブリッドシステムなどを導入することにより、現行“リゾートしらかみ”車輌と比べて燃料消費率10%、排気中の窒素酸化物(NOx)など60%の低減が見込まれるほか、駅停車時は20dB、発車時は30dBの騒音低減が見込まれる。


詳しくはこちら(PDF形式)


JR東日本 ウェブサイト


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