鉄道友の会では、島秀雄記念優秀著作賞選考委員会のもと、2008年島秀雄記念優秀著作賞として、単行本部門2件、定期刊行物部門3件、特別部門1件の合計6件を選定した。
島秀雄記念優秀著作賞は、毎年1回、趣味的見地に基づき鉄道分野に関する優れた著作物または著作物に関わる功績を選定し、鉄道および鉄道趣味の発展に寄与することを目的として、2008年に新設された賞である(今回が第1回目)。
賞の名称は、鉄道友の会初代会長で東海道新幹線の完成に功績のあった島秀雄氏(1901~1998)が、会の発展に尽くされた功績を永久に記念し、後進にとって励みとなる賞とするため、遺族の了解を得て名前を冠することにしたもの。
単行本部門は書籍の中から優秀な作品を、定期刊行物部門は定期刊行物に掲載された著作物の中から優秀な作品を、特別部門は単行本や定期刊行物以外の著作物で選考委員会が特に認めるもの、または著作物の企画、複製、展示、頒布、その他著作物に関わる功績をそれぞれ選定する。
今回選定されたものは次のとおり。
■単行本部門
○斎藤晃「蒸気機関車200年史」NTT出版(2007)
○関田克孝「のりもの絵本―木村定男の世界―I・II」フレーベル館(2007)
■定期刊行物部門
○江原光昭「京成電軌の四輪単車を再考する」
(電気車研究会『鉄道ピクトリアル』2007年3月臨時増刊号掲載)
○小西純一「余部橋梁 その1・その2」
(交友社『鉄道ファン』2007年7月号/8月号掲載)
○名鉄資料館「知られざる名鉄電車史 1・2」
(電気車研究会『鉄道ピクトリアル』2007年7月号/8月号掲載)
■特別部門
○鉄道史資料保存会 (奥田晴彦代表、大阪市天王寺区)
(会報「鉄道資料」の継続出版に対して)
なお贈呈式は2008年12月上旬を予定している。