ニュース

JR東日本 在来線用試験電車“MUE-Train”(ミュートレイン)

2008.10.07

MUE-Train

▲京浜東北線で使用されていた209系をベースとした7輌編成の“MUE-Train”。
画像提供:JR東日本(下イラストとも)


 JR東日本では、「車輌の性能向上に関する開発」「次世代車輌制御システムの開発」「営業用車輌を用いた地上設備の状態監視用機器の開発」に関わる走行試験用として在来線用試験電車“MUE-Train”(ミュートレイン)を投入する。



 この“MUE-Train”はMUltipurpose Experimental Train (多目的試験車)を略した愛称で、京浜東北線で使用していた209系を改造した7輌編成となり、車体外部のデザインを一新している(下画像も参照)。ATSとATCの保安装置を搭載し、試験機器の搭載を考慮して車内の座席は一部撤去している。また空気バネ式車体傾斜機構の試験で特急車輌と条件を合わせるために車輌の高さを低くし、錘(おもり)を積んで重心を下げている。



▼“MUE-Train”のデザインは、明るい未来、希望を表現する「白」を帯色とし、多くの分野の光り輝く新技術が集結して新しい鉄道システムを構築するイメージを、帯に集まるブロックパターンと、つながったMUEの文字により表現。




 編成は高崎・宇都宮方から1号車で、大宮方が7号車。開発テーマによって担当する車輌(号車)が決められている。当面の主な試験項目は次のとおり(カッコ内は担当号車)。



■車輌の性能向上に関する開発

○空気バネ式車体傾斜機構の試験(1、2号車)

○降雨時のブレーキ力向上試験(1、2、3号車)

○台車の性能向上試験(4号車)

○WiMAX(高速データ通信)の検証試験(1号車)

○走行する車輌による風速の測定試験(7号車)



■次世代車輌制御システムの開発

○モーター・ブレーキの制御装置と指令・状態監視装置の試験(全車)



■営業用車輌を用いた地上設備の状態監視用機器の開発

○レール、架線、保安装置(ATS)などの状態を計測する小型の車輌搭載用装置の

  試験(5、6、7号車)



 試験スケジュールは、2009年度までが第1期走行試験として車輌の性能向上に関する開発を行ない、2010年度以降は第2期走行試験として次世代車輌制御システムの開発を行なう。なお営業用車輌を用いた地上設備の状態監視用機器の開発は第1期、第2期とも通じて実施される。

 第1期走行試験は本年11月より、東北本線(JR宇都宮線)などで実施される予定となっている。


詳しくはこちら(PDF形式)


JR東日本 ウェブサイト


  • このエントリーをはてなブックマークに追加