
青梅線の御岳駅から多摩バスで10分、御岳山の山麓をのんびりとケーブルカーが走っている。これが御岳登山鉄道である。ここで40年間走ってきた車輌が置き換わることになった。

起点の滝本駅。標高407.4m。西東京では名の通った観光地の玄関口だが、冬季のためか案外ひっそりしている。

拡大可 コ-1「日出号」。昭和43年日立製作所製で、一昔前のケーブルカーのイメージそのものの、四角くも角のない柔らかでシンプルなデザインが良い。

私鉄電車を思わせる、よい感じの前灯。

同じく上を向いた尾灯。

立派な銘板。

発車するとすぐに鉄橋。最急勾配は25度10分だそうだ。

残雪の交換所にさしかかる。

拡大可 対向の青い車輌はコ-2「青空号」。パンタは前後2基だが、どちらの車輌も上側を使用していた。下側は予備だろうか。

約6分で御岳山駅に到着。

山小屋風の御岳山駅。標高831.0mで、滝本駅から423.4m上がったことになる。

駅前にはこんな懐かしいものも。これが日出号の旧塗色のようだ。

駅前からは展望食堂までリフトもある。振り返れば都心まで一望のはずだが、今日は少々霞んでいる。

帰りは「青空号」。

現行車輌での運転は3月11日まで。3月22日からは新型車体での運行が開始される予定。どんな車体が登場するのかも楽しみである。