← → 私鉄電車ファンにはお馴染みの日車製釣合梁台車、D形の一種で、12は心皿荷重を表す。名古屋鉄道美濃町線のモ600形電車のうち、603~606号が履いていたもので、1970(昭和45)年の新造時にモ180形からの流用されたものと伝えられる。モ180形は香川県坂出~琴平間を結んだ琴平急行電鉄の1形電車として1929(昭和4)年に日本車輌で製造されたもので、第2次大戦中の1944(昭和19)年に不要不急路線として琴平急行が休止になった際、名鉄に譲渡されていた。 香川から愛知へ、そして岐阜の路面電車へと数奇な運命を辿った台車も、2005年、名鉄岐阜600V線区の終焉と共に、76年の生涯に幕を下ろした。軸距:2000㎜ 車輪径:860㎜軸箱支持:軸箱守(釣合梁) 枕ばね:板ばね写真:2003.6.28 徹明町 高橋一嘉名古屋鉄道美濃町線モ600形走行音のページhttp://rail.hobidas.com/wp/bogie/archives/2006/11/606.html2006.11.14作成参考文献「名鉄600形のD-12台車」清水 武・神田 功(『鉄道ピクトリアル№694』所収/2000年 電気車研究会)『路面電車ガイドブック』東京工業大学鉄道研究部(1976年 誠文堂新光社)LINKこれまでに紹介した名古屋鉄道関連の台車これまでに収録した路面電車関連の台車