← → 1955(昭和30)年、栗原鉄道(同年中に栗原電鉄に改名/現くりはら田園鉄道)の改軌(762㎜→1067㎜)に合わせて3輌が新造されたM15形電車の台車である。『M15型電動客車仕様書』によれば、私鉄経営者委員会制定の「電気鉄道車輌用標準台車仕様書」に則ったものとされており、組み合わされる駆動装置こそ吊掛式ながら、高張力鋼によるコンパクトな一体鋳鋼製台車枠、外吊りの揺れ枕吊り、ネジ調節式の側受、コイルばねにオイルダンパを併用する枕ばね、各部に配された防振ゴム、そしてトラックブレーキなど、当時の最新技術を反映したものであった。 M15形は1995年の動力内燃化により引退。写真は引退後も若柳車庫に保管されていたM153のもの。軸距:2100㎜ 車輪径:860㎜軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね写真:2006.5.21 若柳 高橋一嘉内燃化後も若柳車庫に姿を留めていたM153。ノーシルノーヘッダーのすっきりとしたデザインの全鋼製車体はナニワ工機製で、車内にはカバー付きの蛍光灯が並んでいた。2006.6.6作成 2007.5.31更新参考文献:復刻版『M15型電動客車仕様書』(くりはら田園鉄道)これまでに収録した栗原電鉄関連の台車FS21 NA-31 FU-30D FU-30T