← →TR55B 正確にはまだ博物館入りしていませんが、「鉄道博物館」に収蔵されるナハネフ22 1が履くTR55Bです。ご存知の通り、国鉄20系客車は1958(昭和33)年に誕生し、当時は“走るホテル”と謳われたブルートレインの始祖。当初の台車は客車用としては初めて本格的に空気ばねを採用したTR55でした。 写真のナハネフ22 1は1964(昭和39)年10月ダイヤ改正での<富士><はくつる>運転開始に合わせて誕生したもので、この時すでに20系の台車は改良が重ねられTR55Aを経てTR55Bに進化していました。ナハネフ22 1は東北方面を中心に活躍しましたが、国鉄末期の1986(昭和61)年に廃車となり、その後大船工場(後の鎌倉総合車両センター)に保管されてきました。これが幸いして鉄道博物館入りが決定、3月29日未明に修復整備のため大宮総合車両センターに陸路移送されたものです。収蔵後はおそらく見ることの出来ないであろう、台車の上面。長年住み慣れた鎌倉総合車両センターから搬出作業中のナハネフ22 1。「鉄道博物館」は2007年10月14日に開館の予定。どのような姿での展示になるのか、期待が膨らみます。写真:2006.3.28 鎌倉総合車両センター RM(中)参考文献「20系固定編成客車のすべて」岡田誠一(『鉄道ピクトリアル』№763所収/2005年 電車研究会)2006.4.6作成LINKこれまでに収録した国鉄客車用台車TR11 TR73 TR47A TR53A TR55B TR60 TR230 TR232