185系

資料館

FS333 FS45/能勢電鉄1700系

2005.11.24
 
 共にもと阪急電鉄2000系である能勢電鉄1700系の履く台車である。
34:FS333
FS333
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:アルストムリンク 枕ばね:コイルばね
写真:2004.10.23 日生中央 高間恒雄

 1960(昭和35)年に登場した阪急電鉄2000・2300系用として製造されたM台車で、続いて登場した2100系にも採用された。対応するT台車:FS33は軸距2000㎜、車輪径762㎜とM台車よりひとまわり小さい。
 もともと住友金属製のアルストム台車は1954(昭和29)年に阪急1000系が試用したFS305がその嚆矢であったが、阪急でのアルストム台車の採用はこのFS333/FS33が最後となった。現在では阪急線上にはT台車がわずかに残るのみとなり、FS333は能勢電鉄1500系(もと阪急2100系)と1700系1738・1708で見られるだけとなっている。(RM)
35:FS45
FS45
軸距:2100mm 車輪径:762mm
軸箱支持:ミンデンドイツ 枕ばね:コイルばね
写真:2004.10.23 日生中央 高間恒雄

 FS333/FS33に代わって1962(昭和37)年度の2000・2100・2300系増備車から採用されたT台車で、対応するM台車はFS345(軸距は同一、車輪径は860㎜)。日本のミンデン台車としては最も初期の部類に属するもので、以後FS345/FS45は2021系、2800系、3000系、3100系と続いて採用された。現在も阪急線上のほか、能勢電鉄1700系、3100系(もと阪急3100系)で見られる。(RM)
参考文献
「住友金属の台車11・18・22」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№455・466・471』所収/1985・1986 電気車研究会)
復刻版 私鉄の車両5 阪急電鉄』飯島 巖・高田 寛・諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)
2005.11.24作成
LINK これまでに収録した阪急電鉄関連の台車 FS45 FS333 FS369A FS069A FS565 FS065

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