新京成800形は1971年に登場した車両。この当時の新京成電鉄は元京成の車輌が主力で、自社発注の車輌はモハ250形及びサハ550形のみだった。モハ250形及びサハ550形の足回りは京成の旧型車からの流用であるため、新京成で足回りを含めた完全新造車は800形が最初である。1975年までに合計36輌が製造され、1985年に更新工事が行なわれた。その後1995年に最高速度が時速85㎞に向上したことに伴い編成組み換えが行なわれ、余剰となった付随車が最初の廃車となった。そして8900形やN800形が導入されたことにより廃車が進み、2010年7月17日のダイヤ改正で定期運用から離脱、7月25日のさよなら運転で引退した。なおさよなら運転で使用された編成は806編成で、この編成は1991年~92年まで北総鉄道に所属していた。 ’10.7.25 新京成電鉄 くぬぎ山車両基地 P:福田智志