’68年の都市交通審議会答申第10号を受けて計画、建設された都営地下鉄10号線(=新宿線)用として製造された車輌。このうち、’78年12月東大島~岩本町間に1次車(東急製50輌)、’80年3月岩本町~新宿間開業時に2次車(日車製54両)としてこのグループ108両が製造。車体はスキンステンレス製20m四扉。制御付随車を先頭とした4M2Tで登場。また京王帝都との相互乗入の為、1372mm軌間の採用となった。路線識別カラーはリーフグリーン(萌黄色)を採用。性能は電機子チョッパ制御、回生制動付電気指令式、ワンハンドルマスコンは乗入相手の京王と仕様が合せられている。この次車は側窓二段式が特徴。新宿線内は車内信号機のATCだが、京王線内はATSの為、二方式の保安装置を搭載。台車は円筒案内式エアサス式。’86年と’88年にそれぞれ3次、5次車2輌を組込んで8輌化。増備車はオールステンレス車体の一段下降式窓となったため、編成のバランスが合わないものとなった。冷準で製造も後に冷房搭載。新宿線ATCの更新と車体の老朽化を理由にこの次車は廃車となり、’05~’06年に消滅。 ’05.8.1 明大前~京王下高井戸 P:梶村昭仁