1928(昭和3)年に開業した奈良電気鉄道(現・近鉄京都線)は主力車輌として17m級のデハボ1000形を24輌所有していたが、1940(昭和15)年、その増結用として登場したのが、奈良電気鉄道初の制御車クハボ600形である。パンタグラフを装備しており、一見、電動車の趣。後ろはデハボ1200形(1201)である。写真は京都行き急行。1963(昭和38)年10月に奈良電鉄は合併により近鉄京都線となり車輌も引き継がれた。 ’68.9 近鉄奈良線 西大寺 P:柿浦和敏