旧目蒲・旧東横両電鉄が’31~’36年に併せて50両製造(モハ510~565 但し末尾3は欠番)、関東私鉄名車の一つ。日本車輛(3450~3452・3457~3459)製と川崎車輛(3453~3456・3460~3499)製。この内、川崎製は丸妻スタイル採用、初期車は前面アンチクライマを設置して居たが、後期車は廃止されのっぺりした表情に。’42年以降、東京急行電鉄成立後、デハ3450形に改称。その後前面の貫通化改造も行われ、表情に変化が見られると共に、’64年以降、室内外更新改造で側窓天地を100mm切上げ(900→1,000mm)て、初期鋼製車両独特の深屋根の重苦しさが和らいだ感じに。東急各線で活躍するも、晩年は目蒲・池上線を中心に活躍。’89年までに全車引退。写真のデハ3493は’36年製造車の旧モハ558。’89年まで活躍。 ’88.3.30 目蒲線 多摩川園 P:梶村昭仁