蒸機晩年、大半のC57四次型は北海道と九州の配属で、本州ではC57 190とC57 198の2輌のみが活躍していた。190号機は集煙装置が装備されていたことがある関係で煙突がカットされていたのに対して、198号機は重油タンクは搭載しているものの比較的美しいプロポーションを保ち人気があった。最晩年は亀山区でC57 110とともの紀勢本線・参宮線の旅客列車1往復を牽引していた。’73年9月に廃車となり、縁もゆかりもない千葉県君津市に保存されたが、荒廃が著しく、’03年7月、惜しくも解体されてしまった。 ’72.8 亀山機関区 P:安東大介