支線区の老朽化した輸入雑形機や国産古典機を置き換えるため、1958(昭和33)年から製造された新系列の直流機。川崎車輌の2号機が最初に落成し、三菱電機の1号機、東洋電機の3号機ともども、“くろよん”建設資材輸送が急務の大糸線に投入された。1960年までに追加された4~8号機は阪和線に使われた。全長13mで56tと小柄だが出力は1560kW、阪和線で重連を組んだEF15と大差ない。北松本に配属された2・3号機は1962年に甲府に移り、3年後に阪和線の応援にまわって7年間働き、その後は大糸線に戻った。保存される1号機が1984年3月にさよなら列車を牽引、2・3号機は年末に廃車になった。 ’69.2.18 竜華機関区 P:内藤健作