185系

資料館

FS13 / 名古屋鉄道6750系

2006.05.28
 
124:FS13
 1953(昭和28)年に名鉄3400系、3900系用として製造された台車である。“いもむし”のあだ名で有名な3400系は戦前の生まれだが、1953(昭和28)年に4連化が行われた際に増結された中間T車にFS13が採用された。一方、3900系は1952(昭和27)年にまず2連で登場し、当初のMc、Tc車はゲルリッツ式のFS107を履いたが、翌53年には中間にM+Tを増結し4連化、この際にMc、M車をFS107、Tc、T車を新製のFS13とした。また、同じく1953(昭和28)年に製造された加越能鉄道加越線のキハ15001(1969年廃車)にも気動車ながら同形式のFS13が採用されている。
 名鉄3400系は1988(昭和63)年に先頭車2輌を残して廃車、また3900系も1987(昭和62)年に全廃されたが、FS13はFS107とともに3扉ロングシートの新製車3300系および6750系2次車のTc車用に転用され、現在でも6750系2次車のものが健在である。写真は6750系2次車ク6653のもの。
軸距:2100㎜ 車輪径:860㎜
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね

写真:2003.5.25 喜多山 高橋一嘉
ク6653
2006.5.28作成
参考文献
「住友金属の台車7」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№450』所収/1985年 電気車研究会)
復刻版私鉄の車両11 名古屋鉄道』飯島 巌・白井良和・井上広和(2002年 ネコ・パブリッシング)
これまでに収録した名古屋鉄道関連の台車へのリンク
これまでに収録した加越能鉄道関連の台車 TS-102A FS13

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