小田急電鉄トフ100形106。創業の時点から1984(昭和59)年までの長きにわたって運転されてきた小田急の営業貨物列車。その貨車編成のシンガリを務めてきたのは、トフ100形とトフ120形無蓋緩急車である(前者は101〜114、後者は121〜126が在籍)。どちらの形式も“小田急のトフ”として古くからファンに知られた存在。形態的な差はほとんどない。トフ100形は自社線内での運用だが、トフ120形は国鉄線乗り入れ承認車。おそらくは国鉄南武線や相模線沿線に存在した川砂利採取施設まで運転されていたものと思われるが、ヨンサントウ直前の1967年(昭和42)年に廃車となっている。なおトフは貨物営業終了後もなお、少数が事業用として残されていたが、最後まで残ったトフ104が1996(平成8)年に廃車となり、小田急の貨車は全滅した。’73年頃 相武台前 P:滝澤隆久