text:RM photo:松沼 猛
取材日:’26.10.23 場所:網干総合車両所宮原支所
取材協力:嵯峨野観光鉄道
先日、嵯峨野観光鉄道が導入を予定している新型車両のSK1000系が公開されました。車内はトロッコ列車ながら冷房も完備し、さらに座席にはヒーターも設置され季節問わず快適に美しい沿線の景色を楽しむことができる車両となりそうです。今回はそんな新型トロッコ客車を詳しく見ていきます。
嵯峨野観光鉄道とは、山陰本線の旧線区間(トロッコ嵯峨〜トロッコ亀岡)を活用して、1991年に開業した観光鉄道で、美しい保津峡の景色を楽しめるとして高い人気を誇り、また近年は海外観光客からの人気スポットでもあり、「ROMANTIC TRAIN」の名前で親しまれています。
そんな嵯峨野観光鉄道で開業以来活躍してきたトロッコ客車に代わり、今回新型のSK1000系がお披露目されました。

今回のデザインコンセプトとしては、改めて嵯峨野観光鉄道を魅力を再定義し、「保津峡の渓谷美」「ノスタルジックな旧山陰線の汽車旅」「嵯峨野・嵐山の洗練された『ひなび』風情」の3つが掲げられ、より現代の観光列車需要にマッチした造りとなっています。

座席は今回2種類が設けられており、ダイナミックな景色を開放感たっぷりに体感できる一般席と、特別室となる「プレミアムキャビン」が新設されました。この「プレミアムキャビン」には縁台のような畳席を中央に配置し、前面展望とともにダイナミックな眺望を楽しむことができます。


さらに冷房も完備しているほか、木目調の座席にはヒーターも設けられており、寒い時期でも快適に過ごせることから冬季の運転も検討中とのこと。

牽引機のDEC743形先頭の姿。
これらの新型車両は2027年3月1日より運行開始予定となっております。
■従来車両の今後

入場回送で普段は走らない東海道本線を行くDE10牽引の嵯峨野観光鉄道のトロッコ客車。
‘22.1.3 東海道本線 西大路~桂川 P:原田大輔
(鉄道投稿情報局より)
現在嵯峨野観光鉄道で活躍しているDE10とトロッコ客車各種(SK100・200・300形)は、2026年12月29日の営業運転をもって引退することが発表されました。今や数少ない旅客列車を牽引するDE10と貨車改造のトロッコ車両ということで、これらの車両を味わうチャンスも残りわずかとなりました。これらの客車は国鉄時代に設計された無蓋貨車のトキ25000からの改造であり、「トキ」の末裔としても貴重な存在といえます。
この秋はこれらの車両の最後の活躍を、そして来年春からは装いを改めてさらに快適になる新型車両たちを楽しみに、嵯峨野観光鉄道へ訪れてみるのも良いでしょう。


