text & photo:RM
取材日:’26.6.17・18 場所:古市車庫(6400系)・明星車庫(1440系)
取材協力:近畿日本鉄道
近鉄では全く新しいデザインの一般型車両として8A・1A・6A系を各線で新製投入しており、一新されたカラーリングもあって新風を巻き起こしています。一方で、2023年以来開始された在来車へのリニューアル工事も並行して行われているのですが、これまでは車体塗色自体は従来のものを踏襲しており、見掛け上はさほどイメージが変わったわけではありませんでした。
しかしこの度方針に変更があったようで、近々で出場したリニューアル車が、新車「●A系」と同じ塗色・塗り分けで登場、目撃したファンからは歓声が上がっています。今回、その新塗色となったリニューアル車が報道公開となったので見ていきましょう。
●南大阪線系統6400系

6400系は1986年に、南大阪線系統としては初のVVVF車として登場した系列。裾絞りのあるアルミ製車体を持ちます。塗色は、8A・6A系と同様のマルーン系です。
●名古屋線系統1440系

1440系は、1993年登場の1437系をベースにワンマン化改造された系列で、車体自体は上述の6400系とほぼ共通ですが、6400系が狭軌なのに対し、標準軌となります。塗色は1A系と同様のブルー系です。
●【共通】リニューアル点について
塗色以外の外観上でのリニューアル点は、従前からのリニューアル車と変わらずで、大きなところでは灯火類の位置入れ替え(ヘッドライトが腰下に)、先頭部への転落防止ホロ取付などが挙げられます。
一方、車内のリニューアルはかなり大掛かりで、●A系のデザインポリシーが部分的に適用されたような、新しい感覚の居住性を持たされています。具体的にはシートモケットの刷新にガラス製の袖仕切りのロングシート、千鳥状に配置された扉上のディスプレイ装置などは、既に乗客から好評を得ているようです。また各車に優先席とフリースペースが設置されるなど、今後も長く活躍できる要素が盛り込まれています。

▲デザイン性が高い袖仕切りが印象的なロングシート。

▲ロングシート1列分が費やされた優先席(写真左手)。

▲運転席背後がフリースペースとなっています。

▲扉上に千鳥配置されているディスプレイ装置。
今回のリニューアル工事は、概ね新製から30周年前後の車両が対象となっており、それより以前の車両についてはリニューアル対象とはなっていない模様です。それらは恐らく廃車まで現行の塗装で過ごすことになるのではないでしょうか。しばらくは過渡期として様々な塗色の電車が行き交うことになると思われます。
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