「鉄道研究会」――大学のサークルとして一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?大学や大学生と接点がないと、どのような活動をしているのか中々知る機会がありません。そこで今回は、上智大学の鉄道研究会の活動内容についてご紹介したいと思います。
text & photo:上智大学鉄道研究会 くさかべ
■上智鉄研とは
上智大学鉄道研究会(以下:上智鉄研)は、鉄道を愛する学生が集まり、「鉄道×旅×人」の魅力を全力で楽しむサークルです。メンバーは、いわゆる“ガチ鉄道ファン”だけではありません。「旅行が好き」「景色を眺めるのが好き」「なんとなく鉄道に興味がある」という人たちも多く、気づけばみんな自然と鉄道の魅力にハマっていくのがこのサークルの面白いところです。
活動内容は幅広く、日帰りの鉄道旅から宿泊を伴う合宿、写真撮影、さらには自分たちで企画を立ててイベントを実施することもあります。学年の壁も低く、移動中の雑談や観光先での交流を通して、すぐに打ち解けられる雰囲気があります。「ただ電車に乗るだけ」では終わらない、そこにいる人たちと一緒に楽しむ“体験型の鉄道サークル”であることが、上智鉄研の一番の魅力です。そんな上智鉄研の様々な活動の中から、2025・2026年に実施した2つの合宿を紹介したいと思います。

▲ 2025年度の学祭「ソフィア祭」では、プラレールを展示。
●長野合宿
2026年3月25日・26日に実施した長野合宿は、まさに「鉄道好きの夢を詰め込んだ2日間」でした。まず印象的だったのは、かつて活躍した169系電車の見学です。実際にその場に立つと、写真や映像で見るのとは違う迫力があり、「これが本物か…」という感動がありました。車内にも入れていただけました。
さらに宿泊したのは、特急「あずさ」で使用されていた183系車両に泊まれる民宿「夢ハウスあずさ号」。車内の雰囲気をそのまま残した空間で一夜を過ごす体験は、まさに非日常そのもの。寝る直前まで盛り上がる時間は、贅沢なひとときでした。
行程は観光面でも充実しており、長野電鉄に乗って湯田中へ向かい、野生のニホンザルを見学したり、歴史ある善光寺を訪れたりと、鉄道と観光のバランスを絶妙に設定。移動そのものが楽しく、目的地でもしっかり楽しめる――そんな理想的な旅を実現できた合宿でした。「また行きたい」と思わせてくれる、まさに“記憶に残る旅”だったと感じています。

▲ 長野合宿で泊まった民宿「夢ハウスあずさ号」。実車のクハ183が鎮座し、車内が開放されている。
●キュンパス合宿
キュンパス合宿は、JR東日本の企画きっぷ「キュンパス」をフル活用し、東北地方を中心に一気に巡る“超高密度鉄道旅”です。この企画の最大の特徴は、「限られた時間の中でどれだけ楽しめるか」を考える点にあります。
どの列車に乗るか、どこで乗り換えるか、どの駅で降りるか、といったことを楽しみながら考えてルートを組み立てていきます。そして実際にその通りに動きながら、予定通りにいった時の達成感や、予想外のハプニングも含めて楽しむのが醍醐味です。
各地での滞在時間は短いことも多いですが、その分「今この瞬間を全力で楽しむ」という意識が強くなり、一つ一つの体験が濃くなります。移動、景色、食事、人との会話――すべてがぎゅっと詰まった2日間を過ごします。これまでに3回ほど実施されていますが、毎回違うルート・違う景色・違うドラマがあり、同じ「キュンパス合宿」という企画でも決して同じ旅にはならないのが魅力です。
上智鉄研では、このように鉄道を軸にしながらも、「旅」「人」「体験」を大切にした活動を行っています。電車に乗る楽しさはもちろんですが、それ以上に「誰と行くか」「どう楽しむか」で、旅の価値は大きく変わります。

▲2025年度きゅんパス合宿で訪れたほっとゆだ駅付近の様子。
上智鉄研についての紹介は以上となります。記事をご覧になり、当鉄研について少しでも知っていただけましたら幸いです。


