text:鉄道ホビダス編集部
photo:RM
2006年に製造され、その後試運転を重ねて2007年に京葉線にて営業運転デビューしたE331系。JR東日本初の営業運転用連接車両であったことや、モーターの駆動をギア等を介さずに直接車軸に伝えるダイレクトドライブモーター(DDM)方式を採用した主電動機、そして列車情報管理システムも従来の「TIMS」の発展系である「AIMS」と名付けられた新システムが搭載されるなど、たくさんの新機軸が盛り込まれた通勤型でした。ですがその後は様々なトラブルが頻発し、運用離脱も度々発生。2010年から導入が始まったE233系の置き換え計画には含まれていなかったものの、最終的には2011年1月を最後に運用から外れ、そこから約3年もの間車庫内でひっそり留置されたのち、2014年3月に廃車回送されました。
そんなE331系登場当時の貴重な報道公開写真とともに、在りし日の姿を振り返ります。
■外観
外観上はE231系などから続く見慣れたステンレス車体に似ていますが、やはり連接台車と短い車体長がやはり特徴的です。14両編成で中央の8〜7号車の間のみ非連接構造で、ここを境目に1〜7号車が東急車輛製造、8〜14号車が川崎重工業製となっています。

■DDMを採用した主電動機廻り
DDMを搭載した電動台車もまた同車の特徴の一つ。またこの主電動機は現在では東京メトロを中心に採用例の多くなった永久磁石同期電動機(PMSM)を採用するなど、こちらも新機軸が多く盛り込まれました。

■運転室

運転室はJR東日本の他の新系列通勤型電車とほぼ変わりのない印象。速度計などもモニターに表示され、デザイン自体はE233系のそれと似たものになっていました。
■内装

E331系は一部の座席は、ロングシートモードとクロスシートモードで転換できるデュアルシートを採用しており、平日運用ではロング、土休日運用ではクロスのように、使い分けることを想定していました。
■205系との並び

当時京葉線の主力だった生え抜きのいわゆる「メルヘン顔」の205系との並び。結局E331系の量産化は見送られ、京葉線にいた従来車の置き換えの任はE233系5000番代で行うこととなりました。


